Wuzhou Tea Industry Development Service Center(梧州茶産業開発サービスセンター)によると、六堡茶は広西チワン族自治区梧州の六堡鎮で生まれました。六堡鎮の年間平均気温は摂氏21.2度、降水量は1500ミリです。周辺地域には雲に覆われた断崖絶壁が点在し、その多くが標高1000メートルから1500メートルで、十分な日照と水が相まって茶低木の成長に理想的な環境と気候条件を作り出しています。清朝の嘉慶帝の時代、六堡茶は「赤み、芳醇(ほうじゅん)さ、純粋さ、熟成された香り」を特徴とする「ビンロウジの香り」で高く評価されました。そして、中国上位のお茶の1つとして浮上し、その消費は全国に広がりました。清朝滅亡が迫り、多くの中国人労働者が海外で仕事を見つけるために南シナ海を横断した際、喉を潤し、胃に栄養を与え、長く保存できることはもちろん、六堡茶の他の健康的な性質は、在外中国人に好まれ、最終的にはマレーシアやシンガポールなどの国々のお茶愛飲者の間でも人気を高めました。
中国工程院(Chinese Academy of Engineering)のアカデミー会員主導のチームと湖南農業大学(Hunan Agricultural University)のLiu Zhonghua教授によって実施された健康・栄養に関する研究の結果では、脂肪・体重減少、血糖値減少、尿酸抑制、肝臓の健康、胃腸の調整、アンチエイジング・抗炎症機能、放射線からの保護、免疫力向上などを含む六堡茶に関連した数々の効能の裏にある機能性と科学的メカニズムが説明されています。
Liubao Tea Association of MalaysiaのGuo Junbang会長は、今年のお茶コンテスト決勝戦のModern Processing Technique Panelの審査員の1人でした。Guo Junbang会長は「このTea Competitionは、六堡茶産業の前進につながる大きな役割を果たしています。今後もCompetitionの開催が続くことを願っています。六堡茶文化は、マレーシア人の日常生活に溶け込んでおり、六堡茶は食事時や午後のティータイムによく飲まれます。このCompetitionに出席した後、私は、世界の他地域で六堡茶文化の類似点と相違点、お茶のさまざまな消費体験を皆さんとシェアしたいと心から願っています。また、より多くの人に六堡茶について知ってもらい、六堡茶を好きになってもらうため、中国の製茶企業がもっとたくさん優れたお茶を生産できることを願っています」と述べました。
Hong Kong Teaism Allianceの会長で、今年のお茶コンテスト決勝戦のModern Processing Technique Panelの審査員を務めたLiao Zifang氏は、お茶コンテストは絶え間なく生産技術を向上させ、品質を上げるように企業を促すことができ、お茶の科学にとって極めて重要な部分であるという見解を述べ、梧州が特別な香りや独自の健康効能など六堡茶にしかない利点を最大化し、市場を拡大し続け、六堡文化ブランドを強化できることを願っていると付け加えました。