煎茶の魅力を知ってもらおうと、第10回佐賀城下秋の煎茶会が23日、佐賀市歴史民俗館とその周辺で開かれた。藤蔭流、日本礼道小笠原流、賣茶流がそれぞれ席を設け、県内外から訪れた約120人がお茶のひとときを楽しんだ。
毎年23日に開かれ今回で10回目。旧古賀銀行に茶席を用意した賣茶流では、祝いの意味を込め、塩漬けのシュンランにお湯を注いだ蘭茶(らんちゃ)が振る舞われた。初めて茶席に参加した佐賀市の満原黎奈さん(神野小5年)はやや緊張しながらも「しょっぱくて不思議な味。花はシャキシャキしていておいしかった」と話し、弟の宏亮さん(同1年)は「お茶は少し苦手だったけど、お菓子の食感が好きだった」と笑顔を見せた。
10回目を記念して、「煎茶の祖」と言われる高遊外売茶翁ゆかりの龍津寺(佐賀市)の住職による献茶式が行われた。佐賀県立博物館・美術館の福井尚寿館長は「佐賀は売茶翁を輩出した煎茶の聖地。この会がもっと続いて広く知らしめてほしい」と祝っていた。(上田遊知)
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