宇治茶の専門家がいれた深い味わいをご家庭で――。京都府茶業研究所(宇治市)が、コーヒードリッパーを改良した「煎茶ドリッパー」の宣伝に力を入れている。研究所が開発に協力したという事情もあるが、もっと深刻な理由があるのだという。いったい何?
研究所長「これだと失敗しない」
「まずは飲んでください」。取材に訪れた記者に、研究所長の神田真帆さんがお茶をいれてくれた。売り出し中の煎茶ドリッパーで抽出したもので、急須を使わなくても、ほのかなうまみが出ている。
この煎茶ドリッパーは乾電池式で湯のみの上にセットして使う。円形の給湯サーバーがゆっくり回転すると、専用カップの茶葉にまんべんなくお湯が注がれる。カップの底には小さな穴があり、茶葉がお湯に浸る時間を2分程度に保ちながら、カップの下にある湯のみに徐々にお茶がたまる仕組みだ。
神田さんは「急須でお茶をおいしくいれるのは難しいが、これだと失敗することなく、宇治茶のおいしさをしっかり出せる。茶殻も捨てやすい」と話す。
台湾のコーヒー器具メーカー「オーシャンリッチ」が製造した。開発にあたり、研究所はその総代理店「ユニーク」(千葉県柏市)に協力した。
家電メーカーから相談受けたけれど……
きっかけは10年ほど前。研…
からの記事と詳細 ( 案外難しい「急須でお茶」 悩み解決のドリッパー、研究所が注ぐ思い:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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