お茶どころの静岡県。「お~いお茶」のブランドで知られる「伊藤園」(本社・東京都渋谷区)の研究所で、トランポリン女子の桐生莉沙選手(24)=大泉スワローク=はお茶製品の研究開発をしていた。
大学院にも進学 専攻は化学
「会社に入ってから、いろんな人の飲み物が気になるようになりました。職業病かもしれません」
伊藤園では今春、2年目を迎える若手社員だ。職場は牧之原市にある同社中央研究所内にある。ティーバッグや急須でいれるタイプの商品の開発や改良をする部署で、条件に応じて変化するお茶のデータを集めて商品作りに生かしている。「トランポリンも仕事も、どうやったらうまくいくかを考えることが楽しい」と笑う。
幼い頃から体を動かすことが好きだった。習い事の一つとして小学生の時に、現在の所属先でトランポリンを始めた。「回ることが楽しかった」。天井に届きそうなほど高く跳び、くるくると回転する非日常的な感覚に魅了された。
桐生選手の特長は、高難度の技を演技に複数盛り込めることだ。そのルーツは「自分を使って実験する感覚」だという。
例えば、回転する際にあごが上がる癖の修正を試みた時のことだ。指導者から「あごを締めなさい」と指摘され、自分では締めているつもりなのに、うまく修正できなかった。
そこで、独自に視線を「前を見る」「(下にいる)人を見る」「天井を見る」などと試行錯誤し、しっくりくる感覚をつかんだ。「技ができたこともうれしいけど、『ここを変えたらこう変わる』という変化が面白かった」と振り返る。
中学生の頃から頭角を現し、世界年齢別選手権にも出場した。だが、…
からの記事と詳細 ( パリの燦歩道:自らも「研究対象」 お茶を科学するトランポリン女子・桐生莉沙 - 毎日新聞 )
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