新茶の季節を控え、茶どころの京都府宇治市が4月1日から「お茶摘みさん」の登録制度を始めた。茶園で働きたい人と、人手が欲しい茶農家を市がマッチング。宇治茶の特徴でもある手摘みを継承する意味も込められている。
名称は「お茶摘みバンク」という。お茶摘みさんとして働きたい人は、事前に名前や連絡先などを市に登録しておく。市は求人申し込みがあった茶農家に登録者の情報を提供。登録者と茶農家が話し合い、労働条件などで合意すれば雇用が決まる。
茶摘みの期間は5月初旬から約1カ月だが、天候によっては開始が4月下旬に早まる場合もある。18歳以上で意欲のある人ならば誰でも登録が可能だ。
農林茶業課によると、これまでは「宇治市茶生産組合」が求人チラシを作ってお茶摘みさんを集めてきたが、応募する人も高齢化し、集まりにくくなっている。将来的に手摘みの伝統を守れるのか心配な面があるとして、お茶摘みバンクを立ち上げた。
バンクへの登録は、宇治市のホームページ（https://www.city.uji.kyoto.jp/site/uji-cha/75623.html）か農林茶業課の窓口で受け付ける。
ほかにも、宇治市内2カ所の茶園で手摘みの技法を教わる体験ボランティアも募集する。日時は5月8日午前10時〜正午で、定員は18歳以上の20人。申し込みは4月16〜26日に電話で農林茶業課（0774・20・8723）へ。（北川学）
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