元サッカー日本代表の中田英寿氏が13日、都内で行われた『Dprime Labプロジェクト』の商品完成発表会に参加し、同プロジェクトが持つ可能性や、第1弾商品となる「WASTE 2 BEER」の魅力について語った。
同プロジェクトは、三菱UFJ信託銀行が情報銀行サービス「Dprime」を通じ、“個人と企業が社会課題解決に資する商品を共創する”という趣旨で開始したプロジェクト。その第1弾商品として、クラフトブルワリー・AJBとのコラボレートし、廃棄食材を活用したサステナブルビール「WASTE 2 BEER」を完成させた。
中田はブラウンのジャケットセットアップ姿で発表会に登壇。「僕もいろんなデータを使いながら商品開発をやっているので」と同プロジェクトの取り組みに賛同しつつ、AJBの創業者であるリヴシー絵美子氏や担当者が語る商品の開発経緯を説明に真剣な眼差しを向けた。
フードロス削減をテーマにした同商品については、「『WASTE 2 BEER』は味の部分についてデータを活用されていますが、今後はライフスタイルに合わせた値段設定だったり、販売する地域も変えたりすると面白いのかなと思いました」と、実業家の目線で具体的なアイデアも提示した。
続けて、パーソナルデータの価値に注目が集まっていることについて聞かれると、中田は「正直、ずっと必要だったこと。注目を集めているのは、インターネットの発達によって、データが確実に取れるようになってきたということだと思うんです」とコメント。
「データは答えを出してくれるものではない。ただ、仮説を立てるときにも役立ちますし、結果を見返す際にも重要になってくる。データの使い方という点では、まだ入口に立った段階だと思うので、人間のこれまでの経験をかけ合わせれば、より効果を発揮すると思う」と持論を続けた。
そんな中田は、エネルギー問題と食料問題が現在気になっている社会課題だとしつつ、「自分は数年、日本酒のことに取り組んでいますけど、ちょうど今年からお茶に関するプロジェクトを立ち上げているところで、日本酒と同様にお茶にも力を注いでいく」と、今後の事業展望も明かした。
お茶を選んだ理由については、「コーヒーやお茶といったノンアルコール飲料の需要が高まっている一方で、生産農家の数が減っていたり、単価が下がっていたりする。需要も価値もあるのに、実際に苦しんでいる農家さんを見たとき、何かがうまくハマっていないだけじゃないかと感じた」と分析。
「日本には長いお茶文化もある中で、ここで自分が何かできれば面白いんじゃないか」「日本酒をやることで、飲食店の流通や世界へ輸出することも含めて形を作ることができた」とし、「まったく同じ考えでお茶にも取り組めば、業界が変わるんじゃないか」と、新たなプロジェクトへの強い期待を見せた。
同発表会で初披露された「WASTE 2 BEER」は、グレープフルーツジュースやグレープフルーツピール、カカオハスク、パイナップルジュースといった廃棄食材を使用した“サステナブルビール”。それぞれに「花」「輝」「我」「実」という異なるコンセプトが掲げられた全4種がラインナップされている。
からの記事と詳細 ( 中田英寿、日本酒に続き“お茶”ビジネスに関心「自分が何かできれば面白いんじゃないか」|秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報電子版 )
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