下伊那農業高校(飯田市)アグリサービス科の2年生17人が12日、飯田下伊那特産のお茶について学ぶ特別授業を受けた。元静岡県職員で茶業コンサルタントの増沢武雄さん(86)=箕輪町=らが講師となり、お茶の歴史や楽しみ方を紹介。生徒たちはおいしい入れ方を実践したり、茶殻を試食したりしてさまざまな角度からお茶の魅力を学んだ。
県茶振興協議会(飯田市)の茶文化継承支援事業として実施。初めに県南信州農業農村支援センターの職員が飯田下伊那地域の栽培の歴史を解説。旧南信濃村史をひもとき、400年以上の歴史があることや昭和30年代後半から生産が本格化したことを紹介した。
増沢さんは自宅庭で栽培した番茶と静岡県産緑茶の2種類を用意し、お茶の種類によって適した温度があると説明。番茶は熱湯に近い温度で入れ、緑茶は一度ポットから湯のみに注いで冷まし、温度計で70度台になるのを待って急須に移して入れた。生徒は濃さが均等になるよう複数の湯のみに少しずつ注いだ。永田景人さん(17)は「濃さを一定にするのが難しかったが、ペットボトルのお茶よりも香りが良くておいしかった」と話した。
最後に、お茶の新たな楽しみ方として、緑茶の茶殻にポン酢をかけて試食。松村佳歩さん(17)は「シャキッとしていてホウレン草に似ている」。増沢さんは「信州のお茶をより良くするため、お茶に親しみ新しい感覚で可能性を探ってほしい」と話していた。
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