藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が4連勝して一気に3連覇を果たすか。タイトル戦初登場ながら、早くもかど番の伊藤匠七段(21)が一矢報いるか。将棋の第36期竜王戦7番勝負第4局が10日午前9時からの2日制で北海道小樽市「料亭湯宿 銀鱗荘」で始まった。事前に先手後手は決まっており、先手は藤井、後手は伊藤。
立会人の渡辺明九段(39)が「定刻になりました。藤井竜王の先手番で始めてください」と声をかけると、両者が一礼した。和服姿の藤井は左手で右の袖を少しつまみ上げ、湯のみを手にするとお茶を一服、口に含んだ。いつもの「初手お茶」の後、ハンカチで両手をふいて飛車先の歩を突いた。対する伊藤は盤を見つめて気息を整えると、やはり飛車先の歩を突いて、対局はスタートした。
竜王戦7番勝負は名人戦、王位戦、王将戦と同じ2日制で、持ち時間は各8時間。2日間とも午前10時と午後3時におやつが出される。午後0時30分からは1時間の昼食休憩もある。初日は午後6時の段階で手番の棋士が封じ手を行い、2日目に指し継がれる。
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