西日本最高峰の石鎚山のふもとの愛媛県西条市小松町石鎚地区に伝わる石鎚黒茶の試飲会が14日、東予地方局西条第2庁舎(同市丹原町池田)で開かれた。江戸時代から続く珍しい製造技術は今年、国の重要無形民俗文化財に指定された。
石鎚黒茶は糸状菌と乳酸菌によって2回に分けて発酵させる。2段発酵の茶は国内では高知県大豊町の碁石茶と二つだけとされる。さわやかな酸味が特徴で、江戸時代から大正時代に盛んに生産された。
試飲会の冒頭、石鎚黒茶生産関係者連携協議会の篠塚忍会長が「今年は記録的な暑さでしたが、順調に育てることができました。これからも愛されるおいしいお茶作りを目指したい」とあいさつ。西条市内で石鎚黒茶を生産する3団体のお茶を参加者全員で試飲した。
代表して評価した日本茶インストラクターの脇純樹さん(35)は「お茶を乾燥させる8月に毎日夕立があって、みなさん大変だったと思います。それでもすごく飲みやすいお茶に仕上がっています」と述べた。
石鎚黒茶作りを体験した西条農業高校の2年生5人も参加し、これまでの活動を報告。三浦しなさん(17)は「すごく時間と手間がかかっていて、作っている方々のご苦労を知りました。私たち若い世代が伝統を未来につないでいきたいです」と話していた。(堀江泰史)
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