二年に一度の報恩反始。建仁寺栄西茶会とは
京都市内にある臨済宗大本山建仁寺は、建仁2年(1202年)将軍源頼家が寺域を寄進し栄西禅師を開山として宋国百丈山を模して建立されました。その栄西禅師は1191年に南宋から茶の種を持ち帰り、その後茶の種を譲り受けた高山寺の明恵上人は、宇治で茶の栽培を行いました。これが「宇治茶」のはじまりとされております。
「建仁寺栄西茶会」は、栄西禅師や『喫茶養生記』に想いを馳せ、健康や茶の文化に感謝する機会となればという思いから、現大本山建仁寺小堀泰巖管長猊下から厳粛な会名を賜り、2021年12月に初開催されて以来今回が第2回目となります。初開催時にはコロナ禍にも関らず全国から100名以上の来場者があり、2回目となる今回も100名を超すご来場が見込まれます。
コロナ禍の中でだれもが耐え忍び生活が様変わりしました。お茶会に集えることを共に喜び合い、供に一服し、感謝する1日として、2年に一度の大茶会に是非ご参加頂けましたら幸いです。
~茶は養生の仙薬なり。延命の妙術なり。山谷これを生ずれば、その地神霊なり。人倫これを採ればその人長命なり。~ 『喫茶養生記』より
宇治茶の生産者による御茶壺道中が建仁寺境内に登場!
立春から88日目に摘んだ茶は上等で、飲むと長生きすると言われています。そこで茶家では八十八夜の頃に摘んだ新茶を茶壺に入れ、冷暗所で夏を過ごさせ、熟成したうまみの出る秋に茶壺から茶葉を出し、石臼でひいて飲む風習があり、茶祖に献茶をする「茶壺の口切の儀」が行われていました。また、文献によると、慶長18年(1613年)に江戸幕府が宇治茶の上納を命じる宇治採茶師をはじめて派遣したとされ、その後寛永10年(1633年)に「茶壺道中」が制度化されたとあります。
本年は、この歴史的な文化を継承するため、江戸時代に行われていた将軍への献上という形式を茶祖栄西禅師に奉納する形式にて、有識者の助言や文献を基に再現を試みました。宇治茶の生産者による御茶壺道中が建仁寺境内を参列したのち、通常は非公開の「開山堂」にて茶祖栄西禅師への奉納を行う予定です。
茶壺口切の儀(宇治市)
画像出所)日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」構成文化財の写真一覧より抜粋
建仁寺栄西茶会 開催概要
日時 |
2023年10月3日(火) 総合受付 午前8時開始 |
開催場所 |
大本山建仁寺 (京都市東山区) |
参加費 |
25,000円(税込)*点心込み |
茶席 |
開山堂客殿(筒井如是庵:濃茶席) 清凉軒(速水流第八世家元 速水宗燕:薄茶席) 大書院(祖師:養生席) |
点心席 |
大書院 (特別精進点心) |
申込方法 |
申込書にご希望の参加番号(濃茶席)を記載の上、FAXかメールを送付 FAX: 075-746-5241 メール: yoyaku@oci.or.jp 詳細概要: https://oci.or.jp/ |
申込期間 |
2023年9月30日(土)17時〆切 *満席になり次第終了いたしますのでお早めにお申し込みください。 |
主催 |
一般社団法人文化継承機構 (大本山建仁寺へのお問い合わせは一切ご遠慮願います) |
特別協力 |
大本山建仁寺 |
後援 |
文化庁「日本遺産におけるコンテンツ造成事業」採択事業 京都府・京都市・一般社団法人京都山城地域振興社(お茶の京都DMO) |
一般社団法人文化継承機構について (主催者)
【概要】
所在地:京都市左京区新東洞院町252
代表理事:筒井紘一
設立:2015年11月
事業内容: 日本の伝統文化に係るセミナー、イベント、茶会等の企画・運営など
HP: https://oci.or.jp/
【問い合わせ】
一般社団法人 文化継承機構
MAIL: info@oci.or.jp
TEL: 075-746-5234(平日10時-16時)
FAX: 075-746-5241
担当:小嶋
*建仁寺へのお問い合わせはご遠慮願います。
以上
からの記事と詳細 ( 茶祖栄西禅師奉納 「建仁寺 栄西茶会」10月3日開催 - PR TIMES )
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