今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。今回は5月26日に選任されたJA掛川市(静岡県)の榛葉稔組合長に聞いた。
JA掛川市 榛葉稔組合長
榛葉組合長は直面する課題について、JAで扱う農畜産物の65%を占める基幹作物のお茶の消費低迷を挙げた。「ペットボトルのお茶の需要は伸びているようですが、リーフ茶の消費は減っています。さらに資材高騰でダブルパンチを受けている状況です」と語る。
地元特産の掛川茶は、全国の品評会で農林水産大臣賞を受賞するなど全国でもトップ品質を誇る。「品質についてはトップ産地だと生産者も自負しています。農協独自でできることは限られているので、需要喚起に向けて行政などにも働きかけて全国規模で取り組むとともに、改めて地元の市民などにお茶の良さを認識してもらう活動にも取り組みたいと考えています」と抱負を語る。
もっとも持続的な農業へ向けて、お茶に限らず補完作物の生産にも意欲を示す。「お茶の専業地区もたくさんありますが、規模拡大は限界にきていますしコスト削減も難しくなってきています。お茶の作業が少ない時期に収入が得られる補完作物にも力を入れたい。すでに販売先も確保している栗をはじめ野菜関係ではネギ、キャベツなど、導入コストのあまりかからない作物を中心に生産の振興に努めたいと考えています」と述べた。
からの記事と詳細 ( 【新組合長に聞く】JA掛川市(静岡県)榛葉組合長「お茶の需要喚起へ行政などと連携 補完作物の振興も」 - 農業協同組合新聞 )
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