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Sunday, September 11, 2022

茶畑を完全再現!?話題のポーチはどのようにして生まれたか?| - @DIME

sagutgu.blogspot.com

■茂木雅世のお茶でchill out!

茶畑を行ったり来たり 茶摘み女ポーチ 2500円(税込)

お茶摘みシーズンのお茶畑が完全再現されたというポーチを初めて手にした時、あまりの愛らしさに、思わず声をあげた。

もふもふとお茶の葉が生い茂る茶畑とお茶摘みをする女性達。茶摘み女(ちゃつみめ)さんの部分はファスナーになっていて、開けたり閉めたりする度、かごを持って右へ左へと移動しているように見える。まさに、新茶を収穫しているあの季節の茶畑の様子が、贅沢にも手のひらのうえで楽しめるというアイテムだ。

このポーチの企画・販売を手掛けたのは、ファッションや雑貨などの通信販売でも知られる株式会社フェリシモが展開するユーモア雑貨ブランド「YOU+MORE!」。

このポーチ以外にも、旧約聖書「出エジプト記」でモーセが海をふたつに割って渡る伝説を完全再現したポーチや半熟のふわとろオムライスを再現したポーチなど、思わずクスッと笑ってしまうアイテムを世に送り出していることでも知られている。

好きな人には「こんなのが欲しかった」と絶賛される一方で「マニアック!」と思わずにはいられない“茶畑を行ったり来たり 茶摘み女ポーチ”。一体どのようにうまれたのか探ってみたくなった。

茶摘みの疑似体験ができるポーチ

日常で見つけた「好き」やユニークな動きに注目し、商品に落とし込んでいるというYOU+MORE!。プランナーの「好き」の気持ちとブランドとが掛け合わされ、日々、独創性あふれるアイテムがうまれている。

広報の中島健太郎さんに取材をすると、今回、このポーチを担当したプランナー小倉志都香さんは、かなりのお茶好きなのだそう。以前から茶摘みをしている人達の衣装がかわいいと感じており、憧れていたことから、何かの形で商品にできないかと考えていたそうだ。

お茶愛の深さは細部にもあらわれている。

例えば、ファスナーを開けた際にちらりと見えるポケットの中の生地。上段中断下段と色が微妙に違うのだが、これはお茶の“深蒸し”“中蒸し”“浅蒸し”を表現したもの。遠近感にもこだわっており、最下段のお茶摘みさんを大きく、最上段のお茶摘みさんを小さくすることで、実際の茶畑を前から見たイメージが伝わるように仕上げている。

工夫を惜しまず、細部までこだわると魅力がぐっと上がる

手に取ってみると、茶畑の雰囲気が丁寧に再現されていることに驚くのだが、それもそのはず。試作段階では、茶畑の色合いや雰囲気を表現する生地を探すのにとても苦労したそうで、起毛が足りず茶葉が生い茂る様子が再現できなかったり、新芽の色をうまく表現できなかったりということもあったという。

それでも大切にしたのは、工夫を惜しまず、細部にまでこだわること。プランナー自身の“お茶が好き”という想いをまだ見ぬ誰かと共有すべく、半年程の試行錯誤を経て、完成させた。

茶畑を行ったり来たり 茶摘み女ポーチ 商品ページ
※取扱い終了の際にはページを閉じることがあります

“急須を真似る”という遊び心

常滑焼の急須トップス 5390円(税込)

ちなみに、フェリシモには、YOU+MORE!以外にも様々なブランドが存在しているのだが、
様々なテーマと洋服を掛け合わせて新しい発信を続けているSunny cloudsというブランドの中にもグッとくるアイテムを発見した。

2022年秋の「器×洋服」という企画からうまれたという「常滑焼の急須トップス」だ。
朱泥の急須を彷彿とさせるどこかなつかしい色味とふんわりとした丸みのあるシルエットがたまらなく愛らしい。袖を通すと、まるで自分自身が常滑焼の急須を真似ているような気分を味わえるというコンセプトもたまらなくグッとくる。

常滑焼の急須トップス 商品ページ
※取扱い終了の際にはページを閉じることがあります

大切にしたのは「とっても幸せ」という感覚

ちなみに、FELISSIMO(フェリシモ)という社名は、至福という意味を持つ“FELICITY”と強調を表す接尾語“SSIMO”が由来となっており「最大級で最上級のしあわせ」という意味なのだという。買う側もつくりだす側も一緒に幸せをつくり出し、育み合って、楽しさを共有したいという想いがアイテムを通して伝わってくる。

人の数だけ存在する“好き”を切り捨てるのではなく、大切にしながら、一緒にカタチにして、楽しく発信する。そうやってうまれたアイテムは、同じように好きと思う人に届き、強い共感がうまれていく。幸せな社会を創造していきたいという想いや独創性を大切にする環境だからこそ、クスッと笑えて、ハッピーになれるアイテムが次々と誕生しているのだと感じた。

ポーチを手に入れてからというもの、鞄から取り出す度に「かわいいなあ」と幸せな気分になる。ファスナーを開け閉めするだけで、気分はすっかりお茶摘みだ。

こういう小さな幸せこそが、今、私達に必要なものなのかもしれない。

YOU+MORE!⇒ https://www.felissimo.co.jp/youmore/
Sunny clouds    ⇒ https://www.felissimo.co.jp/sunnyclouds/

「茂木雅世のお茶でchill out!」連載一覧

【著者プロフィール】
茂木雅世 もき まさよ

煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。お茶×音楽ユニットYuge〻のメンバーとしても活動中。
趣味は暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することとバスケ観戦。
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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