農業の「6次産業化」を目指すJA鈴鹿(鈴鹿市)は、若手女性スタッフらのアイデアを生かし、新商品のコロッケとパウンドケーキを相次いで発売した。特産の白ネギを使ったコロッケは、小ぶりで食べやすく、4月の売れ行きは予想の2倍に。同JA初のスイーツとなるパウンドケーキも、優しい甘さが好評だ。
コロッケは白ネギをしっとりといため、甘みを引き出した。1個70グラムと小さめにし、おやつ感覚で楽しめるように仕上げた。開発を手がけた営農指導課の酒井
税込み120円と手頃な値段で、3月からJAの店舗で販売したところ、好評を博し、4月は約2000個が売れた。同じく開発スタッフの谷口俊樹さん(35)は「1000個売れれば上出来と思っていた」と、ヒットに驚く。
パウンドケーキは、米粉入りのプレーンと、かぶせ茶を使った2種類。ともに、まろやかな甘さが特長で、かぶせ茶味では、ほのかな茶の香りを楽しめる。
酒井さんらは、同JAの商品にスイーツがないことに目をつけ、女性に人気のパウンドケーキの商品化を思いついた。同JAのキャラクターから取り「ちゃむとまいむのパウンドケーキ」と命名した。1本が税込み450円、2本の箱入りが同1000円。
県内の茶の生産量は、静岡、鹿児島県に次ぐ全国3位。だが、酒井さんが県外の大学に通っていた頃、友人に茶の生産地を聞くと、誰も三重を挙げなかった。「三重が茶どころとは全く知られていない」とショックを受けた酒井さんが、県産茶の知名度を上げたいと思ったことも、新商品につながったという。
酒井さんは「女性の視点を生かし、家庭で楽しんでもらえる商品を、これからも開発したい」と話している。問い合わせは、JA鈴鹿(059・384・1100)。
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