大阪ニュース
2022年5月3日
高級輸入家具などの販売事業を全国展開している仁王ホールディングス(神戸市)が、国産茶を使った新商品販売に乗り出している。特別なフリーズドライ製法で製造し、同社の岡本書明会長は「日本文化発祥の茶葉に注目し、生産者の特色を前面に打ち出していきたい」と話している。
「日本文化発祥の茶葉に注目し、生産者の特色を前面に打ち出していきたい」と話す岡本会長 |
「浪漫街道 日本茶所 銘茶&お茶トモ・セット」 |
同社は心の文化をはぐくみ持続可能な豊かさを原点に、輸入家具や高級食器などを全国13店舗で展開している。お茶との関わりは生産地の一つである栃木県に店舗があったこと。流通システムなど農家の抱える課題を耳にし、解決のために新商品の開発を手がけることにした。
注目したのが休耕田で咲くお茶の花。栄養価も高く、味だけでなく目で見て楽しめる。しかし、花はすぐ色が悪くなり、乾燥させると分解するなど保存方法が難しい。そこで色を保つだけでなく、形も保持できる特別なフリーズドライ製法を考案。「浪漫街道 日本茶所 銘茶&お茶トモ・セット」を完成させた。
栃木だけでなく、茨城の奥久慈茶、新潟の村上茶など5県6カ所と連携。上段には花と「一芯三葉」という茶葉などもフリーズドライにして封入。中段には緑茶や和紅茶、花とブレンドした花紅緑茶などを入れた。下段には各地の名産品をもとにした特性の茶菓子を同封させた。
大量生産が難しいことと地域に足を向けてもらうため、インターネットなどでの通信販売は行わず、現地での購入を原則としている。「そこにしかないお茶とお茶ともを紹介し、付加価値を高め、生産地域の活性化につなげていきたい」と岡本会長。将来の6次産業化まで見据えて期待を込める。
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