10月1日が「国際コーヒーの日」であることをご存知でしょうか。時季的にもホットコーヒーが飲みたくなる季節になってきましたが、国民的ロングセラーの「ネスカフェ ゴールドブレンド」が今秋リニューアルしました。
気になるのはその味。旧モデルと比べてどう変わったかのインプレッションも含め、レビューしていきます。
進化のカギを握る「スターロースティング製法」
改めて「ネスカフェ ゴールドブレンド」の歴史をひも解くと、日本での発売開始は1967年。フリーズドライ製法という革新的な方法で製造され、その後も「フリーズアロマキープ製法」「連続アロマティックドリップ製法」など進化を重ねるとともに、国民的コーヒーブランドへと成長していきました。
嗜好の多様化とともにフレーバーが増え、現在4種のラインナップとなっていますが、「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」のデビューは1974年とかなり昔。日本のカフェインレス文化にも多大な貢献をしているコーヒーなのです。
その後、2015年には上質な香りと深いコクに重きを置いた、しっかりした味わいの「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め」を。2020年には華やかな香りとフルーティな味わいが特徴の「ネスカフェ ゴールドブレンド 香り華やぐ」を発売し、いまにいたります。
「ネスカフェ ゴールドブレンド」の代表的な技術には「挽き豆包み製法」があります。これは厳選したコーヒー豆を丁寧に焙煎し、細かく粉砕。これを独自の抽出液で包み込むことで、豆の酸化の原因となる空気との接触を抑えるというもの。この製法が、お湯を注いだ瞬間に広がる、淹れたての香りとコーヒー本来の味に寄与するのです。
そのうえで、今回新たに加わった独自の技術が「スターロースティング製法」。これは各コーヒー豆の特徴に合わせて時間と温度を管理し、焙煎することでそれぞれのおいしさを最大限に引き出す製法のこと。これにより、繊細で上質な香りとすっきりとした後味を実現したのです。ということで、実際に飲み比べて進化の度合いを確かめたいと思います。
おいしさの持続性もアップ!
今回新旧で飲み比べたのは、筆者がよく飲む「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め」。並べて見比べると、パッケージデザインにも若干違いがあることがわかります。
ホットコーヒーで推奨される分量は、中身約2gに対してお湯が140ml。このレシピに従って作り、旧タイプから飲みました。第一印象は、ビターということばがよく似合う大人なロースト感。力強いコクがあり、カフェオレやアイスコーヒーにも合う味わいです。
次は現在発売中の新タイプ。リニューアルとして感じるのは華やかな風味が豊かになり、リッチなニュアンスがよりアップしたこと。一方でローストのストロング感はまろやかになった印象で、そのぶん余韻の抜け感は心地よく上品です。
この違いは、数分後に再度飲み比べて見るとより明らかになりました。新しいほうが、時間が経ってもコクや香りが残っていて、つまりおいしさの持続性がアップしたということです。ゆっくり飲みたい人にも、嬉しい進化になったのではないでしょうか。
今回飲み比べたのは「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め」でしたが、定番の「ネスカフェ ゴールドブレンド」をはじめ全体的においしくなっているはず。もし旧タイプが残っている人は、この違いを試してみてください。
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