急須次第でおうち時間がもっと楽しくなる!
家でおいしいお茶を入れるための必須アイテム、急須。最近はさまざまな形・素材のものがありますが、どのような急須がおすすめなのでしょうか?使いやすい急須の選び方と、おしゃれなデザインなど最新のトレンドについて、お茶のプロ2名に聞きました。
家事やテレワークの休憩タイムはお茶を飲んでリラックス
コロナ禍の外出自粛で、家で長い時間を過ごしている人も多いのではないでしょうか。また、自宅でテレワークをしている人も増えていますよね。 おうち時間が長くなると、生活にメリハリがなくなりがち。何かと不安やストレスを感じるコロナ禍は、意識的にお茶休憩を取ってリラックスするのがおすすめです。 緑茶に含まれる「テアニン」には、高いリラックス効果があることが知られています。実際、お茶を飲んだ人の脳波を測定すると、リラックス状態のときに多く出現するα波が上昇するそう。 家事や仕事の合間に緑茶を飲むことで、家にいながら手軽にON・OFFを切り替えることができます。 さらに、緑茶に含まれる「カテキン」にも、抗ウイルス作用や体脂肪低減・コレステロール値低下効果など、さまざまな健康効果があります。 その他にもビタミン、ミネラル、食物繊維など、美容・健康にいい成分が豊富に含まれている緑茶。その効果を最大限に実感するためにも、朝食・昼食・おやつなどと一緒に、生活の中で自然にお茶を楽しむ「お茶活」がおすすめです。
急須選びがお茶活を楽しむコツ!
使用する茶葉選びはもちろん、お茶を楽しむためには、急須や湯呑など、茶器選びも大切です。 中でも大切なアイテムが急須です。最近は定番の陶磁器のものからガラス製のもの、形も伝統的な横手型のものから、後手型、上手型、宝瓶型など、さまざまな素材・形の急須が販売されています。 せっかく買うなら、使いやすくてデザインもおしゃれな急須を選びたいもの。具体的にどのような急須を選べばいいのでしょうか?
使いやすいおすすめの急須とは?選び方5つのポイント
まず、使いやすい急須の選び方のポイントについて、日本茶インストラクターで、日本茶と急須のオンラインストア「チャイチワークス」代表の市川雅恵さんに教えていただきました。 ■急須選びのポイント1:入れる量に合ったサイズを選ぶ 快適なお茶時間を楽しむために重要なのが、サイズ選びです。お茶を飲む際、煎茶椀なら80cc、大き目の湯呑やマグカップなら180ccが、1杯分の容量の目安となります。そこから、以下の容量を目安に急須を選んでいただくのがおすすめです。 ▼急須の容量の目安 1~2人用→300cc 3~4人用→400~450cc ■急須選びのポイント2:茶こし用の網の使いやすさ 急須に付いている茶こし用の網はとても重要です。急須本体に網が付いているタイプと、取り外しできる「かご網」が付属しているタイプがありますが、茶葉とお湯が急須の中で対流しやすいのは、急須本体に網が付いているタイプです。 ▼急須本体に網が付いているタイプの特徴 ステンレンレス製メッシュや陶器製など、網の種類は実にさまざま。 劣化せず長く使えるという点では、陶器製の「ポコ網」や「セラメッシュ」がおすすめですが、やや高価です。 そこで、普段使いの急須としておすすめなのが、ステンレス製のメッシュ網「板網」が付いたものです。ステンレス製のメッシュ網は網目が細かく、どんな茶葉でもストレスなく入れられるのが特徴です。 特に深蒸し煎茶など、茶葉の形状が細かいお茶を入れる場合には、網目が細かくないと目詰まりを起こすので、目が細かい「板網」や「セラメッシュフィルター」の急須を選びましょう。 ▼取り外しできる「かご網」が付属しているタイプの特徴 一方、取り外しができる「かご網」が付属したタイプを選ぶ場合は、急須の底までしっかり届いているか、「かご網」の中で茶葉がしっかりとお湯に浸る分のスペースがあるか、を確認するようにしましょう。 このタイプは茶殻が捨てやすく、かご網部分だけを外して網を食洗機にかけたり、茶渋汚れが気になるときにはかご網部分だけを漂白したりと、お手入れしやすいのが魅力です。 ■急須選びのポイント3:開口部の広さ・洗いやすさ フタが小さく、急須の上の開口部が狭いと洗いにくく、お手入れが大変です。毎日のことですので、洗いやすさはとっても重要! 比較的フタが大きく、急須の中が見えて、手やスポンジで洗いやすいものがおすすめです。 また、慌ただしい朝にサッと手軽に使いたいなら、蓋なしの急須を選ぶという選択肢もあります。 蓋がないだけでお茶を入れたり、洗ったりするのが格段に楽になり、お茶を入れるハードルをグッと下げてくれます。よく蓋だけうっかり割ってしまうという人にもおすすめです。 ■急須選びのポイント4:成分を抽出しやすい形状のもの 急須の形は、茶葉が重なり合わず、お茶の成分を抽出しやすい「平型」がおすすめです。急須の中で茶葉とお湯がしっかりと対流することで、おいしいお茶を入れることができます。 最近人気のスタイリッシュなデザインの縦長の急須は、茶葉よりも抽出しやすいティーバッグ用として活用するのがベター。おしゃれなデザインの急須は、テーブルのアクセントにもなり、お茶時間の楽しさがより広がります。 ■急須選びのポイント5:素材による味・香の違いを楽しむ 急須の素材によって入れるお茶の味わいや香りは微妙に変化するので、複数の茶器を揃えて違いを楽しむのもおすすめ。急須の代表的な素材と特徴については以下の通りです。 常滑焼(とこなめやき) 急須の素材として最も有名なのが常滑焼です。常滑焼は炻器(せっき:陶器と磁器の中間の性質を持つ焼き物)で、土の質感で温かみがあるのが特徴。一定の吸水性と水に含まれる不純物を取り除く性質があり、お茶の味をまろやかにする効果も。お茶の渋みやうま味をバランスよく引き出す性質を持っています。 磁器 有田焼などに代表される磁器は、つるんとした固い素材が特徴です。吸水性は劣りますがその分、茶葉そのものが持つ本来の味と香りを堪能できます。 耐熱ガラス お茶の味や香りをストレートに出す特徴がある、ガラス。香り移りの心配がないので、ハーブティー、紅茶など、緑茶以外のお茶を入れる茶器として兼用もできます。茶葉が開く様子やお茶の色が目で見て楽しめるのも魅力です。 これから急須を選ぶ人は、ぜひこのようなポイントを参考に、好みの急須を見つけてくださいね。 ■急須のお手入れの注意点は? 急須は毎日頻繁に使うものだけに、茶渋などの汚れや衛生面が気になるもの。市川さんに急須のお手入れで気を付ける点についても聞きました。 「とにかくすぐに洗うこと、そしてすぐ乾かすこと。使ったら、簡単にでもいいのですぐに洗います。使ってすぐならば、軽く洗うだけで汚れが落とせますが、放置すると網や急須本体の汚れに繋がります。洗う際は水よりもお湯の方が茶渋が簡単に落とせます」 また、急須の洗い方にも注意すべきポイントがあるそう。 「素材にもよりますが匂いがつきやすいため、洗剤を使う場合は香りの強い洗剤は避けましょう。また、網に茶殻が引っかかってしまったときは、歯ブラシなどで優しくこすってください。爪楊枝などで無理やり取ろうとすると網が破損する場合がありますので、注意が必要です」 清潔に保つために、急須の中だけでなく、注ぎ口にも水を流し込んで洗うことを忘れずに。洗った後はしっかり乾かす必要があります。 「洗った後、仕上げに熱いお湯を通すと自然乾燥が早く、より楽になります。食洗機対応の急須もありますが、ヒビや欠けの原因になりますので、長く使いたいなら手洗いがおすすめです。また、急須の表面に金や銀で絵付けしてあるものは、色が落ちたり褪せたりしてしまいますので、漂白剤は使わないようにしましょう」
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