「茶葉と水選びが重要です。茶葉は旨みの濃い深蒸し茶、水は軟水を選びましょう。一般的に日本の水道水は軟水ですが、ミネラルウォーターを使用するときはご注意ください。硬水だと苦みや渋みが強くなり、クセのあるお茶になることがあるためです。水道水のカルキ臭が気になる場合は水を2~3分沸騰させてから冷ましてお使いください。その後の手順は次の通りです。
(1)水300ml(2~3人分ぐらい)に対して15gの茶葉、ポットと大きめのお茶パック(もしくは茶漉しのついたポット)を用意します。
(2)お茶パックに茶葉を入れて、水を注いでから15分ほど抽出します。
(3)その後味を見て、薄いようならしばらく時間を置くか、ポットを少しゆらしてさらに抽出していきます。
※水出しは色が薄くてもしっかり味が出ていることがあるので、必ず味見をするようにしてください。
※水出しのお茶はゆっくり味が出てきます。味見をしながらお好みの味わいを見つけてください。
※茶葉の開き具合により2煎、3煎と飲むことができます。
※衛生上、1日で飲みきるようにしてください。
多めに作る場合は、水1Lに対して15〜20g程度の茶葉で3〜6時間じっくり抽出しましょう」(杉村さん)
水出し緑茶は、お茶に含まれるカフェインの量が抑えられるため、カフェインが苦手な方でも飲みやすいそうです。また、熱に弱いビタミンCも豊富に含まれているため、夏の紫外線対策にも向いています。
これから熱中症のリスクが高まる季節になり、水分摂取も重要になってきます。家庭で簡単に「水出し緑茶」を作って、深くてすっきりした味わいを楽しみましょう。
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