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Monday, November 2, 2020

お茶でセルフメディテーション! 「Itoen Ocha Experience」で五感を甦らせる日本茶の味わい方を学ぶ - ELLE

身近な存在でありながら奥が深く、知っているようで知らないお茶の世界。茶道よりもカジュアルで、ペットボトルで喉を潤すよりも丁寧な、withコロナの時代に有益なお茶の楽しみ方を、「伊藤園」がオンラインイベントでシェアしている。
クールでモダンな新しい茶器も開発&販売しているので、合わせてチェックしてみよう!

心と体が自然に目覚める、おうち時間の過ごし方

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心と体が自然に目覚める、おうち時間の過ごし方

お茶のポテンシャルを学ぶ

新しい生活様式にもずいぶん慣れてきたけれど、心の奥底には漠然とした不安が居座り続けているような、どこか落ち着かない毎日。自宅で手軽にリフレッシュしたり癒されたりする方法をリサーチしていたときに出会ったのが、緑茶飲料市場でトップシェアを誇る「伊藤園」主催するお茶体験「Itoen Ocha Experience」だ。
 
こちらはもともと、多忙な毎日に追われる大人たちに向けて落ち着きと癒しを提供する体験型ワークショップで、新型コロナを機に現在はオンラインで開催中。お茶が、心や体をリラックスさせてくれることは想像できるけれど、このプログラムでは「急須でお茶を淹れ、多彩な味わい方を体感することで、瞑想体験のようなお茶が楽しめる」らしい。
 
マインドフルネス研究の第一人者で、「Itoen Ocha Experience」を監修したカリフォルニア「クレアモント大学院・P.Fドラッカー経営大学院」のジェレミー・ハンター准教授によると、お茶を楽しむさまざまなプロセスによって、鈍くなった五感を蘇らせて、バラバラになってしまった心と身体をつなぎ合わせることができるのだとか。これは体験しない手はない!
 
準備するのは、急須、湯呑み、茶葉、氷、水、お湯、バニラアイス、ポン酢、そして箸にスプーン、皿、フライパン。ほとんどのものは自宅にあり、なくてもスーパーやコンビニで手に入るものばかりだ。講師は、シリコンバレーに「お~いお茶」ブームを巻き起こし、お茶を通じた出会いと文化を発信するコミュニティメディア「CHAGOCORO」を運営するなど、新たな視点と手法でお茶の魅力を発信している「伊藤園」の角野賢一さん。1種類の茶葉を使って、6通りの楽しみ方を教わることで、お茶を味覚だけではなく、五感で“感じる”ことのできるプロセスをレクチャーしてくれた。
 
最初の体験は、氷水出しの緑茶を淹れ、飲むこと(写真・上)。茶葉に氷をのせて水を注ぎ、待つこと3分。お湯で淹れるときよりも抽出に時間をかける必要があり、参加者は瞑想しながら心を落ち着かせて待つ。3分経ってできたお茶は、わずかにグリーンがかった透明に近い色合い。「最後の一滴に旨味が詰まっているので、余すところなくしっかり淹れてください」と角野さん。できた氷水出し緑茶を飲んでみると、摘みたてのお茶の葉を思わせるようなさわやかさ。お茶特有の渋さや苦さはわずか感じられる程度で、甘味と旨味が強く押し寄せてくる。
 
続いての体験は、氷水出しの茶葉を使い、熱いお湯で淹れた二煎目の温かい緑茶を飲む(写真・下)。熱湯を一旦湯呑みなどに移して冷まし、80℃らいのお湯を使うのがおいしく淹れるコツだそう。15秒ほどの短時間抽出だが、氷水出しと比べて緑色が濃い。味わいも、緑茶らしい渋みや苦味を感じたが、知っているお茶の味よりも甘味と旨味も強く、繊細で奥行きのある味わいだった。
 
「お茶の味は、渋味のカテキン、苦味のカフェイン、旨味のテアニンで構成されています。氷水出しの緑茶には、カテキンやカフェインの抽出量が少なく、相対的にテアニンが多く感じられるので、旨味を出したいときは冷たい水で時間をかけて抽出しましょう」


お茶を楽しむフルコース

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お茶を楽しむフルコース

茶葉を焙るアロマテラピーも

3つ目の体験として、冷たいお茶と温かい緑茶を楽しんだあとの茶葉を小皿に移し、ポン酢を垂らしてお箸でいただく(写真・上)。茶葉独特の歯ざわり、ほのかな苦味とポン酢のまろやかさが相まって、これはもう立派なおつまみだ。これからは「茶がら」を「おひたし用の茶葉」と呼びたい。
 
体験の4つ目は、新しい茶葉を用意して、フライパンで焙ってほうじ茶づくり(写真・下左)。香ばしい香りが漂いはじめると、無意識に心が躍るような感覚に。かつて、この現象を調査したテレビ番組によると、ほうじ茶のリラックス効果の秘密は「豊かな香り」にあるようだ。緑茶に含まれる香り成分の中には焙煎することで1,200倍に増える成分もあるのだとか。
 
焙煎したほうじ茶は、まずバニラアイスにかけて食べるのが5つ目の体験(写真・下右)だ。焙りたてのほうじ茶の芳醇な香りと歯ごたえが心地よく、コンビニのバニラアイスが上質なデザートに変身! バニラとほうじ茶がこんなに相性がいいなんて、目からウロコ。
 
最後は自作のほうじ茶に熱湯を注ぎ、30秒ほど抽出したほうじ茶を飲んで体験は終了。たったひとつの茶葉を、多彩なアレンジによって味わい尽くし、心と体はリラックスモードに。同時に、感覚は研ぎ澄まされていて、まさに瞑想のようなお茶体験だった。

角野さんによると、お茶には4つのベネフィットがあり、飲むことによって得られる“おいしさ”、茶カテキンなどがもたらす“健康”、誰かにお茶を振る舞って発生する“コミュニケーション”、そして丁寧にお茶を淹れることで自分と向き合う入口を作る“マインドフルネス”があるそう。千利休が活躍した時代から450年以上経ち、予想もしなかった時代を過ごしている2020年にも、お茶が私たちの生活に気づきや潤いを与えてくれることを実感できた。
 
次回の「Itoen Ocha Experience」は11月21日(土)10:00に開催される予定。興味があるからはぜひ参加してみては?
 
申し込みはこちら>>
https://peatix.com/event/1689769/view


お茶時間の楽しみが広がる、ガラス製茶器

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お茶時間の楽しみが広がる、ガラス製茶器

機能美にあふれた新時代の急須がセットに

さて、今回の体験中にとても気になったのが、講師の角野さんが使っていた急須。そう、筒状のシルエットの透明なグラスのうち、注ぎ口がついたものは急須なのだ。こちらは、「ヴィジョングラス」を手掛けるインドの老舗硝子メーカー「ボロシル」社と、金物・ステンレスの産地として知られる新潟・燕三条地区のメーカー「新越ワークス」の協力のもと、「伊藤園」が開発したオリジナル茶器。湯呑みとなる耐熱グラスや茶こしがセットになった「Ocha SURU? Glass Kyu-su」(01フルセット¥3,900、02スターターセット¥2,700/写真)として、「CHAGOCORO」内のオンラインショップで販売中だ。
 
「Ocha SURU? Glass Kyu-su」には、抽出までの茶葉の広がりや、お茶の色の変化を楽しむことができるなど、お茶を淹れるというアクションがより楽しくなる仕掛けが満載。シンプルな形状は、デザイン性が高いだけでなく洗いやすさも抜群で、急須、グラス、茶こしは、重箱のように入れ子状に収めることができる。つまり、普通の急須でつきものの洗浄と収納の悩みも一挙に解消しているというワケ。

2020年8月の発売開始以来、手淹れのお茶を手軽かつクールに楽しめると、ミレニアル世代を中心に人気が広がり、品切れ&入荷待ちになることも。この10月には、熱いお茶を淹れやすいように、茶器専用の「フェルトスリーブ」(4種セット¥2,000、2種セット¥1,000)もリリースされた。

今回のお茶体験でわかったのは、その恩恵を受けるのに必要なのは、お茶を淹れ、香りをかぎ、味を楽しむ“時間”だけ。あとはお茶のパワーが、心と体を自然にあるべき方向に導いてくれるから、今日からでもすぐに取り入れられる習慣を学ぶことができた。お気に入りの道具を使えば、その時間はもっと理想的なものになるはず。さっそく「Ocha SURU? Glass Kyu-su」をお迎えしたくなったのでは?

「Ocha SURU? Glass Kyu-su 01」【OSGK-01】/フルセット(グラス3種、急須、茶漉し)¥3,900
「Ocha SURU? Glass Kyu-su 02」【OSGK-02】/スターターセット(グラス1種、急須、茶漉し)¥2,700
「フェルトスリーブ」【OSGK-01専用 / 4種セット】¥2,000 
「フェルトスリーブ」【OSGK-02専用 / 2種セット】¥1,000


商品の問い合わせ先/CHAGOCORO
https://www.chagocoro.jp/

https://www.chagocoro.jp/shop


photo : Shintaro Oki text : Yuko Ehara

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