私が活動拠点としている京都山城地方。ここは宇治茶などでも有名なお茶の産地だ。子供の頃に住んでいた宇治市は、昔のような茶畑はそれほど見なくなったが、宇治田原町や和束(わづか)町、南山城村などの丘陵地には、茶畑がそこらじゅうどこにでもある。何気なくアップした写真に茶畑が写り込んでいると、関東の人から絶賛される。茶畑がある景色はこの地域では当たり前のことだが、それ以外の地域の人からすると相当珍しいようだ。

京都といえば「宇治茶」。このブランドを知らない人はあまりいないだろう。静岡と並んで日本を代表するお茶の産地。京都府内の製造者が府内において宇治地域に由来する製法で作られたものしか「宇治茶」として認められない。
茶葉の産地は基本的には京都のこの地域だが、京都府のみならず奈良県や滋賀県、そして三重県でも生産されていて、前出の製法で作られた場合は他県産の茶葉であっても「宇治茶」となることはあまり知られていない。

そんな「宇治茶」という名前の由来になっている京都府宇治市は、現在お茶の生産量はそれほど多くなく、茶園面積も減少している。
私が宇治に住んでいた小学生時代はもっと広大な茶園が広がり、学校の帰りに近所の茶畑で鬼ごっこをして、ものすごい剣幕で怒られた記憶がある。茶葉が傷むので農家の方が怒るのも当然だが、そのとき本気で「このオッサンが鬼だ!!」と思ったものだ。
大きなローギヤ必須の茶畑ライド
茶園は宇治に近隣する宇治田原町、和束町、南山城村に多く、宅地開発の影響で平野部の茶畑は減少傾向にあり、一方で山間部やかなり険しい丘陵地などに集中している。つまり、「いい茶畑を見たくば、上るべし」なのである。

京都府南部、山城地方は訪れるサイクリストも多い。特にいまの季節は茶畑が鮮やかで最高の景色だ。ただ前出のように坂はそれなりにきつい。この地域を走るのなら、競技者でなければ大きなプライドは不要だが、大きなローギヤは必要だ。最近のロードバイクは以前よりもローギヤが大きくなってきたので「仕方ないなぁ~小さくてもいいんだけどね」と難しい顔をすれ違う人にアピールしたとしても、一般的なサイクリストであれば間違いなくローギヤ一択だろう。



ちなみに現役時代にパワートレーニングをしていたときは、和束から井手町へと抜ける“裏”大正池で、走れるところまでアウター53T×21Tでドロップハンドルの下を握りしめて全力ダッシュをしていた。2車線のつづら折れから一車線になるところまで時速20キロ以上をキープし、何度酸欠になって足を着いて動けなくなったことか。今は入口からインナー39Tでローギヤ29Tでも酸欠気味だが・・・。
激坂のご褒美にお茶スイーツ
あまりのきつさに景色を見ることが少ないと思うが、この辺りは最高に素晴らしい茶畑が点在している。


個人的には大正池を和束に降りた石山界隈や原山、そして一押しは犬打峠から鷲峰山へと向かう林道にある、「天空の茶畑」と勝手に命名している標高500m付近に広がる場所が大好きだ。ただ、そこに行くには相当上るのだが・・・。


この険しい激坂巡りのようなライドにめげず、頑張ろうという気になれるのは、そこでお茶を使った美味しいスイーツにありつけるからかもしれない。
抹茶のアイスやパフェ、そしてロールケーキ。甘党でなくても抹茶やほうじ茶など、宇治茶の本場のスイーツを上りごとにご褒美として堪能する、そんな贅沢なライドもいいかもしれない。

元プロロード選手で元シクロクロス全日本チャンピオン。今でもロード、シクロクロス、ブルべとマルチに走り回る51歳。昨年は3回目の『パリ~ブレスト~パリ』完走を果たし、今年はイタリアの1001ミリア出場予定。「知らない道がある限り走り続ける!」が信条。
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July 02, 2020 at 04:00AM
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京都山城地方 ‟お茶の京都”を堪能したくば、上るべし! | Cyclist - Cyclist(サイクリスト)
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