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Thursday, June 25, 2020

比のコーヒー豆を日本へ 邦人が指導しブランド力向上 - SankeiBiz

 かつてコーヒーの生産が盛んだったフィリピンは、19世紀末に病気や害虫で生産が激減した苦い経験がある。しかし味は良く、需要も手堅い。現地在住の日本人男性がその成長性に着目し、輸出会社を設立した。品質を高めるノウハウを農家に教え、日本に販路を広げている。

 南部ミンダナオ島の最大都市ダバオの西方にあるフィリピンの最高峰アポ山(標高2954メートル)。コーヒー栽培に適した標高約1300メートル地点にある農家、マリビック・ドゥブリアさんの家で、親族や近所の人が黙々とコーヒー豆の選別をしていた。

 指導に当たっているのは、ダバオ在住の太田勝久さん。「甘みと酸味、ワインのような発酵感」があるアポ山のコーヒーに魅せられ、2017年にコーヒー豆輸出を手掛ける「ピスタシア・ミンダナオ・コーヒー・エクスポート」を設立。小規模農家に収穫後の豆の処理方法を教え、ブランド力強化に取り組んでいる。

 コーヒーの品質向上には虫が食ったり、黒ずんだりしている「欠点豆」を取り除くことが重要だ。太田さんは「一番簡単ですぐに効果が出る方法の一つ。除去すると味がぐっと良くなり、価格も上向く」と説明する。

 欠点豆を含むコーヒー豆は1キロ当たり135ペソ(約290円)だったが、取り除くようになってからは300~350ペソに上昇。太田さんに指導を受けたドゥブリアさんが16年、豆を品評会に出品すると初出場で優勝した。「太田さんのおかげで知名度が一気に上がった」と笑顔を見せる。

 フィリピンのコーヒーの歴史は古く、1740年にスペイン人修道士が伝えたのが最初とされる。全土に広がったが、1889年にコーヒーの木が枯れる病気が発生、害虫も追い打ちを掛け、生産量が激減した。1950年代、米国の支援で病害に強い品種が導入され、生産量が向上。焙煎前の生豆で、2018年は約3万トンだった。太田さんは「主な顧客である日本の自家焙煎店からの評判は上々。アポ山の農家の所得向上や地域活性化にも貢献したい」と意気込んでいる。(ダバオ 共同)

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June 26, 2020 at 03:00AM
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