日常生活において、ファッションや食べ物・飲み物、日用品など、自分的定番アイテムはさまざまあるはず。筆者にとっての定番ドリンクは「伊右衛門」ですが、実は今年、発売20周年を迎えて新しくなるのだそうです。どう変わったのか、工場へ潜入取材してきました。
巨大なやかん?による大迫力な作り方
工場では、まずはじめに、福寿園で厳選、加工された茶葉をお湯とともに「ニーダー」と呼ばれる巨大な〝やかん〟のような機械で煮出していきます。
ここではなんと、その巨大な〝やかん〟で一度に約1800リットルものお茶が抽出されているそう。家で急須でお茶を淹れるのとあまり変わらない工程ではありますが、普段これだけのお茶を一気に煮出すことなんてない分、圧巻の迫力。ニーダーを使ってしっかりと煮出した淹れたてのお茶の豊かな香りが、部屋いっぱいに広がっていました。
その後、プリフォームと呼ばれるペットボトルの原型をボトルへと成型する「ペットボトルブロー」と呼ばれる作業も自社工場内にて行います。ボトルには1分間に約930本の速さで詰められていき、超高速で製品が出来上がっていく様子はどれだけ見ていても飽きることはありません。最後に、ラベルを巻いて・箱詰めを行い「伊右衛門」が完成します。
20周年を迎えるいま、お茶の選び方の新しい提案
近年における気温上昇などの影響もあり、ペットボトル緑茶も水分補給として飲まれることが多くなり、そのため、ゴクゴクと飲める商品が数多く登場するようになりしました。スッキリとした飲み心地の緑茶が大半になり、どれも似たような味になっているのではないでしょうか。
工場担当者に聞くと、伊右衛門は、20周年を迎えるにあたり、「緑茶はどれも一緒ではない。もう一度、味で選ばれる伊右衛門を目指す」という思いで、新しい伊右衛門を開発された。「旨み感じる、濃さ」が特長で「ひと言でいえば〝一度飲んだら違いが分かるお茶〟になっているので、ぜひいろいろなお茶と飲み比べてみてほしい」とのこと。
変わらないのは、「茶葉を最大限に生かすこと」への情熱
2004年の発売から、今年で20周年を迎える「伊右衛門」。長い歴史のなかで変わらないのは、茶匠の厳選した上質な茶葉を使用し、その茶葉を最大限に生かした製法とのこと。さらに工場では茶葉によって淹れる順番・煮出す時間を変えるなど、細かなこだわりも今回の取材で見えてきました。そんな新しい「伊右衛門」は、本当に一度飲んだら違いがわかるお茶なのか、果たしてどのように生まれ変わったのか、実際に飲み比べてみました。
ちょっと濃くなった!? 新旧「伊右衛門」の味の違い
現行品は、スッキリとしたなかに感じる茶葉の旨み・甘み。慣れ親しんだ飲みやすさを感じます。新しい伊右衛門はひと口含むと、まず最初に感じるのは華やかなお茶の香りとコク。心地よい苦みとともにやわらかな甘みが感じられ、もうひと口、さらにひと口と味わいたくなる旨みがあります。
この深みのワケは、厳選した茶葉が贅沢にも1.5倍量使われているから。さらに、〝旨み抹茶〟の量も3倍になっているため、これまでにない濃さに仕上がっているのだそう。お茶そのものの味がしっかりしているため、たとえば朝起きた時の水分補給。茶葉から味わいをしっかり感じられるこの伊右衛門は寝起きの頭を切り替えて気持ちの良いスタートが切れそうだ。私なら、仕事や勉強の合間のリフレッシュドリンクとして。ほどよく濃い茶葉の旨みが疲れた脳をスッキリさせてくれる。
良くも悪くも、これまでのペットボトル緑茶は似たような味わいのものがほとんどでした。そのため、価格やイメージなど、なんとなくで、商品を選んでいた人も多いのではないでしょうか?ただ苦いだけじゃない、ただ濃いだけじゃない伊右衛門を飲むことで、もしかすると、新たな伊右衛門の登場で緑茶の見方が変わるかも。そのワケは、ひと口飲めばきっと分かるはず。
長い年月を経て、何度も生まれ変わってきた「伊右衛門」。筆者が「伊右衛門」をきっかけに緑茶が好きになったように、新しい緑茶の味が、どこかの誰かの世界を広げるきっかけになるかもしれません。
◆丸安なつみ 語学系大学卒業後、数年にわたってウェディングプランナーを経験したのち、広報・マーケティング担当として企画提案やプランニング、ホームページ制作などに従事。ショー制作コーディネーターを経て、ライターとしてフリーランスに。エンタメや美容、グルメ系などオールラウンダーなライターを目指し活動中。
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