学問の神様・菅原道真を祭る北野天満宮(京都市上京区)で25日、道真を命日にしのぶ「梅花祭」があり、行事として屋外で茶を楽しむ野だて茶会も開かれた。冷たい雨が降るあいにくの天気だったが、参拝客らはテントの下で梅をめでながら、芸舞妓(げいまいこ)の振る舞うお茶を味わい、春を待ちわびた。

梅花祭は900年以上の歴史がある。野だては豊臣秀吉が境内で大茶会を開いたとの故事に倣い、約70年前から行われている。

東京都調布市から来た公務員坊野美代子さん(69)は「雨の中だったが、梅が満開で来て良かった。お茶でもてなしてくれた芸舞妓さんも美しく、いい日になった」と笑顔だった。

天満宮によると、境内には約50種、約1500本の紅や白などの梅がある。今年は例年に比べ開花が早く、見頃は3月初旬ごろまでの見込み。「梅苑」の公開は3月下旬までの予定だが、開花状況により変更もあり得る。(共同)