眠れる技術が目を覚ましたら、お茶がおいしくなった。
国内有数のお茶どころ静岡県。
爽やかな酸味が人気の「後発酵茶」など種類も豊富。
しかし、ペットボトルのお茶などに押され、茶葉からいれるリーフ茶の消費量は減少傾向に。
そんな状況を一新するためお茶の伝統製法に、自動車部品メーカーの技術を組み合わせるという異色の商品開発プロジェクトがスタートした。
開発は、静岡県の「長峰製茶」で行われていた。
スタッフが大量の茶葉を用意し機械に入れていく。
茶葉を入れた機械は、空気中の水分子を「AIR」と呼ばれる世界最小の水粒子に変換して照射できる装置だ。
どれくらい小さいかというと、ケトルでお湯を沸かしたときに出るスチーム粒子が1,000nm以上、それに対してAIRはおよそ2nm以下、600分の1のサイズ。
世界でも珍しいこの水で新しい商品開発を目指す。
AIRビジネス推進室・井上慎介さん「今まで水が届かず反応しなかったところも、水の力で反応ができる。持っているポテンシャルを最大限に出せる」
AIRを開発したのは、お茶とはまったく関係のない自動車部品メーカーの「アイシン」だ。
アイシン AIRビジネス推進室・井上さん「自動車やオートバイの排ガスに含まれる不純物の処理技術、空気中の水分を効率的に集める技術を応用」
実はこのAIR、独自性の高い技術ではあるもののアイシンでは、その効果的な活用法が見つけられていなかった。
そんな中、手を貸したのが応援購入サービスの「マクアケ」だ。
マクアケ 新規事業プロデュース部門・北原成憲さん「ヒットにつながりやすい商品企画の伴走はわれわれの強み。水はさまざまな用途・分野に良い影響を及ぼすもの」
人間の髪や肌、食品の細胞などに浸透することで、そのもののポテンシャルを最大限に引き出す特徴を持つAIR。
今回、目をつけたのが茶葉への照射。
目指したのは、茶葉から引き出される酸味の限界突破だ。
茶葉の細部まで水粒子が均一に浸透することで、乳酸発酵がより促進され、見た目も華やかな金色に変化し味にも深みが出る。
茶葉に含まれるカテキンも生かすことができ、美容や健康への効果も期待される。
今後も、あらゆる分野での活用が想定されている。
マクアケ 新規事業プロデュース部門・北原成憲さん「美容や美容医療など、幅広い市場で応用・用途が見つかっていく。日本には素晴らしい技術が眠っている。そういった技術の価値を世の中の方々に届けていき、一つでも多くの技術が世の中を豊かにしていく」
からの記事と詳細 ( 他社の“眠れる技術”を活用 お茶 × 自動車部品メーカー|FNNプライムオンライン - FNNプライムオンライン )
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