鳥栖市の基里小で１９日、運動場南側に植えられているお茶の木を使って児童が茶摘み体験をした。地元老人クラブやＪＡさが東部お茶部会のメンバーからアドバイスを受け、児童が香り高い茶葉を次々に摘んでいった。
同校は４０年ほど前、約６０メートルにわたってお茶の木が植えられ、生け垣として植えたのではないかという。ＪＡさが東部お茶部会長の藤田俊一さん（７２）の指導で肥料まきなどをしながら学校が管理し、毎年児童が茶摘みを体験している。
この日は３年生４７人が、「茶摘み」を歌って老人クラブとお茶部会のメンバーを歓迎し、藤田さんが若い茎と葉の部分を摘むよう説明。「生葉で重さ２０キロ」を目標に、次々に葉を摘んでいった。初めて茶摘みをした田中雅悟君は「摘んだ葉はいい匂い。結構簡単に、いっぱい取れて楽しかった」と話していた。
茶葉は八女市の工場へ加工に出し、できあがったお茶は、お茶の入れ方教室を開いて味わう予定。藤田さんは「お茶といえばペットボトルの時代になってきたが、急須で入れるお茶のことを知ってほしい」と話した。（樋渡光憲）
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