■茂木雅世のお茶でchill out!
なかなかスケジュールがあわず、今まで足を運ぶことができなかった世界お茶まつり。今年、初めて参戦できることになり、数日前からどこに行こう、何を買おうと脳内シュミレーションを繰り返す程、楽しみにしていました。
2001年に国内初の茶の総合博覧会としてスタートした「世界お茶まつり」は3年に一度、静岡で開催されていて、お茶ラバーにとってはちょっと特別なイベントです。全国各地から訪れる人はもちろん、開催期間の4日間は静岡に滞在し、全日程に参戦する人、この日のために半年お茶を買わずに貯金する人…と、とにかくお茶愛に溢れた人達が3年の時を経て、静岡に大集合するのです。
はやる気持ちを抑えて、新幹線に飛び乗り、会場である静岡県コンベンションアーツセンターグランシップへ。
会場への道中にもお茶を楽しめるテントがずらり
最寄り駅の東静岡駅に到着し、会場へと続く道を歩いていくと、グランシップの横に広がる芝生広場では、なにやらおしゃれなテントがずらり。“ふじのくにアウトドアフィールド”と名付けられたこのエリアは、ここ数年注目を集めている、アウトドアとお茶を掛け合わせたお茶のたのしみかたを体験できる場所なのだそう。
中でも、あまりの居心地の良さに、長い間居座ってしまったのが、静岡県島田市初倉地区で茶農家を営む3人+風呂敷係+お茶インストラクター1人というメンバーで構成されている“Hi!”tea’s”!!!”のブース。
空間内にあるものすべてが、お茶やそこにいる人達と心地よく馴染んでいて、椅子に腰かけて、焙じたてのほうじ茶を頂くと、たちまちいらないものが身体から抜けていくような感覚に。お茶があるだけで人と人との距離が近くなって、和やかになるということに、改めて気づかされます。
アウトドアフィールドの横に広がるマルシェのような空間は“静岡市お茶まつりゾーン”。静岡市の様々なお茶がずらりと並んでいて、通過しているだけなのに、飲みたいお茶に出会ってしまう、お財布のひもがゆるゆるになるゾーンです。
ここでは、産地を訪れてから大好きになった足久保ティーワークスが手掛ける「はじまりの和紅茶」を購入。まだまだ欲しいお茶はあったけれど「最後にまとめて買えばいいよね」と言い聞かせながら、入口へと続く通路へと進みます。
通路の横にも、ずらりと並ぶ様々なお茶の紹介や販売ブース。手もみ茶の実演に思わず足を止めたり、世界農業遺産でもある静岡の茶草場農法で作られたお茶を見ながら、いざ会場内へと入ります。
60以上のブースがずらり!いざ会場内へ!
まずは、お茶やお茶関連商品などの展示や販売、商談をすることができる総合見本市“ワールドO-CHAマーケット”の会場へ。
扉をくぐると、会場内には、富士市、浜松市、掛川市、島田市、牧之原市、御前崎市、静岡市…と様々な産地のお茶のブースはもちろん、常滑焼の茶器関連の販売やお茶にまつわる雑貨のお店など、60以上のブースがずらりと並んでいました。
ふらりと歩きながら、一番最初に手に取ったのが、この缶に入った「静岡お茶ぱん」。
無農薬有機栽培の山平園がつくった特製のギャバロン茶を使用したパンなのだそうで、缶を開けて、パンを取り出すと、色鮮やかな美しい緑色。パン屋さんのパンのようにちゃんとおいしいというところも印象的でした。
食べるお茶の葉に一目惚れ
お茶の実でつくったというイヤリング&ピアスのかわいさに惹きつけられ、立ち止まった「シゼンタイ」のブースでは、隣においてあった「乙な茶葉」という“食べるお茶の葉”に一目惚れ。
中には、味付けがされたお茶の葉が一枚入っていて、パリパリと食べて楽しみます。ガーリック味とカレー味があったので、私はカレー味を購入して、さっそく一口でパクリ。
パリンパリンという軽やかな食感とともにやってくるのはカレーの優しい風味。その後から、お茶の程よい苦みとうまみが口いっぱいに広がっていきます。こんな風にお茶の葉を食べるのは、私も初めての体験です。(ガーリック味も買ってくればよかった。)
お茶を使ったフェイスパックやハーブボール
ひときわ賑わいをみせていたのは静岡県産のオーガニック茶をたっぷり使用したバスパウダー(入浴用化粧品)やフェイスパックなどを企画・販売するNACHARAL(ナチャラル)のブース。ここでは、以前から、試してみたかったオーガニックのお茶の葉をたっぷり使用しているというハーブボールを購入しました。
お茶の葉と6つのハーブがブレンドされているというハーブボールは、あたためて肩や腰などに当てて使うのですが、やさしい香りと人の手のようなあたたかさに、身体のこわばりもゆっくりとほどけていきます。
ずっと気になっていた、オーガニック茶を使ったクレイパックも自宅で試してみると、これが驚くほどの至福の時間に。お抹茶のような濃いクレイパックの色に癒されながら、顔に塗っていく度、お茶の葉の中に深く入り込んでいくような濃厚な香りが身体中を包みます。
お茶が私達にもたらしてくれる良い部分を、こういう形で味わう体験もまた、これからひろがっていく楽しみ方の一つなのではないかと感じました。
世界中のお茶が大集結!
マーケット会場を出て、館内のエスカレーターで上へとあがっていくと、あらわれるのが“まるのみしずおか”という静岡の様々なお茶を味わい、購入することも出来るブース。個性豊かな
100の銘茶を生産者自らが解説し、振る舞ってくれるとあり、たくさんのお茶ラバーが訪れていました。
3階、6階フロアで特に気になったのが、国内外のお茶の愛好家などが、各国の喫茶習慣やお茶の愉しみ方を披露してくれるという“世界大茶会”。
ベトナムの国花とされている蓮を使ったお茶を、現地の茶文化とともに味わうことが出来るお茶会や、宋の人々の優雅なお茶の生活を知ることが出来る宋朝点茶、ブラジルのマテ茶の飲み比べなど、ここでしか出会えないような茶会が至るところで開かれていました。
なんて幸せな空間なんでしょう。
海外旅行に来たような気分になれる“世界の路上茶屋”というエリアも印象に残ったブースの一つ。エチオピア、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、エジプト、ウガンダ、イランといった海外7カ国の路上茶屋が再現されていて、お友達同士でお茶を楽しむ人達で賑わっていました。
その他にも、ドキュメンタリー映画の上映が行われていたり、お茶アロマに香りに包まれながらヨガを行い、自分で淹れたお茶を味わうお茶×マインドフルネスの体験や天然の抹茶を使った抹茶書という書道の体験、予選を勝ち抜いた全国の小中学生によるお茶キッズ日本一を決めるCha-1グランプリという大会の開催などなど…4日間の会期中、まさにお茶一色に包まれていた会場。
私は、初日のみの滞在だったので、残念ながら参加出来ないプログラムもたくさんあったのですが、気になるお茶とお茶を使ったアイテムを手に入れ、幸せな気持ちで帰路につきました。
コロナ禍を経て、3年ぶりに開催された世界お茶まつり2022。ひさしぶりに直接触れ合うことができるお茶の大きなイベントということで、心なしか会場全体があたたかい雰囲気に包まれていました。
飲むだけでなく、触ったり、食べたり、着たり、身に付けたり、聴いたり…様々なお茶の楽しみ方に触れ、お茶とお茶に携わる人達が私は好きなのだと、改めて感じた1日でした。
次回の世界お茶まつりは、2025年の開催予定。3年後は一体、どんなお茶が並ぶのか、今からとても楽しみです。
【著者プロフィール】
茂木雅世 もき まさよ
煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。お茶×音楽ユニットYuge〻のメンバーとしても活動中。
趣味は暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することとバスケ観戦。
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock
コーヒーや紅茶などのホットドリンクを、飲み頃の温度にいつまでもキープできるのが、特別付録の「USBカップウォーマー」だ。様々な容器に対応するので使い道は実に幅広い。温かい飲み物が恋しくなるこれからの季節。おすすめの使い方を参考に活用してほしい。
※保温中、および使用後しばらくは、本体中心部が大変熱くなりますので、やけどにご注意いただき、絶対に触らないようにしてください。また、使用後は必ず、USBケーブルをポートから抜くようにしてください。
ステンレスマグ内のホットドリンクがちょうどいい温度にキープされる。冷める前に焦って飲むことなく、ゆっくり味わえる。
陶器、耐熱ガラス、ステンレス、缶、紙コップ……様々な容器が使える!
使い方説明
スマホ充電器などにつなげば準備完了(※接続するUSBポートが2A未満の出力だと作動しない可能性があります)。容器を置くと底面スイッチがオンになって保温を始める(※底面スイッチが正しく作動するように手前側はやや浮いた状態になっています。飲み物を含む容器の重さが300g以下だと底面スイッチが作動しないことがあります)。
※保温中、および使用後しばらくは、本体中心部が大変熱くなりますので、やけどにご注意いただき、絶対に触らないようにしてください。また、使用後は必ず、USBケーブルをポートから抜くようにしてください。
こんな使い方も!
陶器のカップに入れたスープも冷めない!
温かいスープを用意しても、ホカホカでおいしいのは最初のひと口だけ……ということもあるだろう。USBカップウォーマーがあれば、飲み頃の温度が保たれるので、いつまでもおいしいまま。なお、天面の表面温度は最大120℃前後までしか上がらないので、飲み物が煮立ってしまう心配はない。
※保温中、および使用後しばらくは、本体中心部が大変熱くなりますので、やけどにご注意いただき、絶対に触らないようにしてください。
紙コップのコーヒーがいつまでもホカホカ!
USBカップウォーマーの天面で生じる熱は紙コップ底面の縁に伝わり、容器内の温度をキープする。出勤途中にテークアウトしたコーヒーも冷めにくい。なお、ドリンクの残りが少なくなる=軽くなってきたら、本機の手前側を下に向かって少し押さえるのがポイント。底面スイッチが作動しやすくなる。
※使用後は必ず、USBケーブルをポートから抜くようにしてください。
ティーポットで抽出した温かい紅茶をシェア!
耐熱ガラスや陶器のティーポットにも対応し、最近話題のヌン活(アフタヌーンティーを楽しむ活動のこと)にもピッタリだ。ティーポットにたっぷりと淹れた紅茶が、いつまでも冷めないのはうれしい。ケーキスタンドにのせたスイーツを味わいながら、家族や友人との会話をゆっくりと楽しめる。
※保温中、および使用後しばらくは、本体中心部が大変熱くなりますので、やけどにご注意いただき、絶対に触らないようにしてください。
アツアツの一杯をキャンプで楽しむ!
USBカップウォーマーは2A以上のUSB出力に対応したモバイルバッテリーの給電にも対応。例えばアウトドアでは、ステンレス製のシェラカップに注いだ飲み物がいつまでも温かいので、クッカーで温め直す手間いらず。底面スイッチが正常に作動するように、本機をできるだけ平らなところに置こう。
※接続するUSBポートが2A未満の出力だと作動しない可能性があります。
※ご使用になる前に、付録の箱面に記載している「ご使用上の注意」を必ずお読みください。
取材・文/DIME編集部
撮影/藤岡雅樹(本誌)
モデル/田中愛梨(オスカープロモーション)、田村 元(HEADS)
ヘアメイク/今林まりな
DIME最新号は「Web3」「中古家電」「VTuber」を特集!
※保温中、および使用後しばらくは、本体中心部が大変熱くなりますので、やけどにご注意いただき、絶対に触らないようにしてください。また、使用後は必ず、USBケーブルをポートから抜くようにしてください。
からの記事と詳細 ( 三年に一度開催される茶の総合博覧会「世界お茶まつり2022」に行ってみた|@DIME アットダイム - @DIME )
https://ift.tt/UomSYWp
No comments:
Post a Comment