茶のおいしい入れ方をテーマにした出前授業が7日、吉野ヶ里町の東脊振小であった。3年生64人が自分たちで手摘みした茶葉を用いて、茶の香りと味を楽しんだ。
地元の日本茶アドバイザーの多良正裕さん(71)が茶の歴史や種類、成分について説明した。児童たちは、急須に入れた湯の温度を考え、声をそろえて数えながら茶がにじみ出るのを待った。恐る恐る急須を持ち、濃さが均等になるように茶わんにつぎ分けた。
「苦い」「甘い」と口にしながら味わい、6月末に自分で摘んだ茶葉と“プロ”が作った茶葉による飲み比べも体験した。
3年の河野柚羽ゆずはさんは「お湯の温度の違いで味が変わることを知った」と驚き、「初めて入れたお茶は苦かったけど、上手に入れて妹にも飲ませてあげたい」とはにかんだ。(西浦福紗)
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