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八十八夜も間近。茶どころ京都の専門店でお気に入りの茶葉に出合う【町家宿おかみの、たびする京都くらす京都。】
2022.4.20 / marie claire
京都・洛北、紫野にある町家宿「karigane(かりがね)」を夫とともに営む下岡莉香さんが、地元ならではの旬な京都をご紹介。 新緑が目にも鮮やかな季節となりました。八十八夜も近づいてきたいま、お茶どころ京都から、美味しいお茶の話題をお届けします
お茶農家が経営、抹茶作りの体験もできる
新緑の美しい「穀雨」となりました。
穀雨は春の雨が穀物を潤す時期で、立春から数えて八十八夜、ちょうどお茶摘みが始まる頃までをさします。
そこで今回は、私たちがおすすめする皐盧庵茶舗(こうろあんちゃほ)をご紹介したいと思います。
皐盧庵茶舗がオープンしたのは、2011年の秋。現在も茶農家としてお茶を生産されている神田靖昭(かんだやすあき)さんが、生産者として自信をもっておいしいと思えるお茶をより多くの人に届けたい、との思いで始められました。お茶の木を茶畑で育てるところから茶房で一服するところまで一貫して行っているお茶屋さんは、京都といえども多くありません。
神田さんは、収穫した茶葉を加工し仕上げる工程にもこだわっていらっしゃいます。たとえば道具であれば、竹や和紙で出来た古いものを使い、昔ながらのやり方を続けておられるんだとか。「手間暇はかかりますけどね、よい味と香りのお茶になるんです」と神田さんは話します。
店頭には、煎茶、玉露、抹茶、紅茶が合計19種類、さらに収穫年別のものも合わせると30種類近くのお茶が並びます。どのお茶が、どんなお味で、何が違うんだろう?と、つい目移りしてしまいます。
神田さんによれば「お茶は、熟成した時間、収穫した年の日当たり、気温、雨の量など、さまざまな要因で味や香りが変化します。『旨味のつよいお茶が飲みたい』とか『爽やかな香りのすっきりしたお茶が欲しい』といった相談をしていただけたら、ご要望にそった提案ができると思いますよ」とのこと。
また茶房では、お茶の飲みくらべや、お抹茶の製造体験なども楽しめます。お茶の歴史や文化、美味しいお茶の淹れ方なども教えてもらえるので、茶房で存分にお茶を味わえば、家族や友人とともに過ごすお茶の時間も、より充実したものとなりそうです。
お茶摘みが一段落した5月下旬から6月ごろになると、京都でも新茶が出回りはじめます。
暖かく清々しい気候で、青もみじが美しい頃です。美味しいお茶探しの旅に、ぜひ京都へお越しください。
撮影・構成:下岡広志郎
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