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Wednesday, February 16, 2022

ほうじ茶色、煎茶色でお絵描き…規格外の廃棄茶葉で5色の「お茶クレヨン」、クラウドファンディングで資金募る - 東京新聞

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 土山茶や朝宮茶が特産の滋賀県甲賀こうか市の日本茶専門店が、東京都江東区の企業や大学生と連携し、廃棄される茶葉を原料にした「お茶クレヨン」を作った。新型コロナウイルス禍で苦境の茶業界の活性化などにつなげたい考え。取り組みを支えるクラウドファンディング(CF)で、返礼品として提供している。 (島将之)

廃棄茶葉を使ったクレヨンで描いた絵=丸安茶業提供

廃棄茶葉を使ったクレヨンで描いた絵=丸安茶業提供

 ほうじ茶色のクレヨンは、土の色より深みを感じる。煎茶色は、黄緑色とは違って黄色が強め。

 お茶クレヨンを作ったのは「丸安茶業」。創立150年記念事業の一環で昨年、粒が粗いなど形状が規格外のため製茶の過程で廃棄される茶葉を有効活用できないか検討を始めた。コロナ禍で観光客向けのスイーツや冠婚葬祭の引き出物などの需要が減り、特産の茶をPRして「業界を盛り上げるきっかけにしたい」との思いもあった。

 ものづくりに携わる人や技術の継承を支援するコンサルタント会社「キビィズ」(江東区)や、金沢星稜大経済学部(金沢市)の岸本秀一教授のゼミでマーケティングを学ぶ学生らと共同で企画。学生が茶葉のクレヨンを発案した。

5種類の茶を原料に使ったクレヨン。(左から)ほうじ茶、煎茶、かぶせ茶、玉露、抹茶)を紹介する前野安治さん=滋賀県甲賀市役所で

5種類の茶を原料に使ったクレヨン。(左から)ほうじ茶、煎茶、かぶせ茶、玉露、抹茶)を紹介する前野安治さん=滋賀県甲賀市役所で

 製造は、野菜の葉などを原料にした「おやさいクレヨン」を販売する会社「mizuiro」(青森市)に依頼。ほうじ茶と煎茶のほか、かぶせ茶、玉露、抹茶のパウダーを使い、それぞれを練り込んだ5色が完成した。包装も学生らがデザインした。

 丸安営業部長の前野安治さん(33)は「甲賀を銘茶の里として全国にアピールしたい。廃棄原料の問題を提起し、生産者の一助になれば」と話す。

 CFの目標額は50万円で3月21日まで。3500円を応援購入すれば、クレヨン5本入りセットと煎茶、和紅茶、ほうじ茶いずれかのティーバッグが付く。目標額に達しなければ事業を取りやめる。申し込みは専用サイト「マクアケ」で。問い合わせは丸安茶業=電0748(67)0015=へ。

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