漂う香り、ほっこり
記録上は日本最古の架け橋とも言われる京都府宇治市の「宇治橋」には、守り神「橋姫」がいるとの伝説がある。今も交通の大動脈として活躍するそんな宇治橋の東詰近くに2021年、新スポット「お茶と宇治のまち交流館・茶づな」が誕生した。案内してくれたのは、地元市職員で、芸人としても同年12月に全国デビューを果たした、まちこガールズさん(32)だ。
古都近郊の宇治市。まちこさんは「自然や文化がギュッと詰まっていて、遊びも観光も生活も全て完結できるお得な街」とアピールする。幸せを感じるのは帰り道にお茶の香りが漂った時だという。「新茶の季節だなとうれしくなります」
まちこさんが「展示や解説の分かりやすさが自慢」という館内ミュージアム。4Kハイビジョンの大スクリーンで宇治茶のあれこれを説明、江戸時代の茶壺(ちゃつぼ)道中など歴史知識も身につけられる。
さまざまな体験プログラムも用意されている。茶臼で茶葉をひく作業から行う抹茶づくり。日本茶の最高峰・玉露の発祥の地ならではの「玉露のいれ方体験」も。テラスからは茶畑や宇治川が見渡せる。22年度中に披露するため、手綱なしで自由に魚を追わせる「放ち鵜(う)飼(かい)」の訓練もひそかに続く。世界遺産の平等院、宇治市源氏物語ミュージアムも徒歩圏内だ。
「お笑いで培った舞台度胸や対応力を職務にも生かしたい」という、まちこさん。気持ちは「おいでやす、宇治へ」。「茶づなで歴史や魅力を知った上で、付近に繰り出してください。ひと味違った京都旅になりますよ」と呼びかけた。【京都支局長・竹中拓実】
<メモ>
京阪宇治駅から徒歩4分、JR宇治駅から宇治橋を渡って徒歩12分。豊臣秀吉が治水・利水のため築造させた宇治川太閤堤(たいこうつつみ)跡(国史跡)に宇治市が整備した「お茶と宇治のまち歴史公園」の中核施設。新型コロナウイルス禍のためオープンは予定より4カ月遅れて2021年10月にずれ込んだ。館内ミュージアムを含め年中無休、開館午前9時~午後5時。問い合わせは0774・24・2700。
次回は熊本県です
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■人物略歴
まちこガールズ
1989年京都府生まれ、同志社大卒。京都府宇治市職員として、まちづくりや景観保護を担当する。劇団仲間3人で2019年に芸人トリオ「女ガールズ」を結成し、市幹部の理解を得て、お笑いコンテストに挑戦。「M-1グランプリ2020」では2回戦で敗退したもののナイスアマチュア賞を受賞。2021年12月13日、「女芸人No.1決定戦 THE W」で決勝進出10組のうち唯一のアマチュアトリオとして話題になった。
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