
10月30日に創業100周年を迎えるHARIO(ハリオ)社。1921年、東京・神田須田町に初代社長の柴田弘(ひろむ)氏によって柴田弘製作所が創業され理化学用ガラスの製造販売を開始したことから始まった。 理化学用ガラスとは、理科や化学の実験などに使用するフラスコなどの実験器具のことで、創業以前から出回っていたガラスは温度差に耐えられず割れてしまうものがほとんどだったという。
取材に応じた五代目の柴田匡保(ただやす)社長は「ガラスは膨張係数といって温度変化によって長さや体積が伸び縮みする。当社はそれに耐えられる現在の耐熱ガラスと全く同じ素材の開発に成功し量産化するようになった」と説明する。 この時の量産化は職人技によるもので、さまざまな実験で求められる多種多様な形状の理化学用ガラスを生み出し、その技は今も脈々と受け継がれている。
HARIO社はその後、2005年に発売したコーヒードリッパーが世界に広まったことで急成長を遂げるのだが、その素地は1960年代に進出した家庭用製品でできあがっていった。 家庭用製品の第一号はコーヒーサイフォンで、続いて1965年に発売開始した冷水筒「フリーザーポット」が大ヒットした。 これはやかんで煮出した麦茶を冷やすために開発されたもので、プラスチック製品がなかった当時はビール瓶などに入れて冷やされていたという。 「通常のガラス製品は煮出した麦茶を入れると割れたりするが、当社の耐熱ガラスは熱に強くお湯をそのまま入れて冷やすことができることから物凄い数の受注をいただき供給が追いつかない状況となった」と述べる。 この大ヒットを受け、数百万本単位の受注に対応するため茨城県に古河工場を設立。1971年に稼働開始し、職人技を守りつつも機械による量産化に踏み切った。
その後、1979年に発売開始されたプレス式ティーメーカー「ハリオール」も大ヒットし80年代の成長の牽引役となった。 このように理化学用品・工業用品(1980年自動車用の照明レンズの分野に参入)・家庭用品の3つの事業の柱の中で、家庭用品の比率が年々高まり、その家庭用品の中では「コーヒー分野が圧倒的に強く、続いて強いのはティー関連。家庭用品はこの2本柱で時代の要請にあわせて商品を開発していった」。
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