10月1日は「コーヒーの日」とされています。国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月で、この日がコーヒーの年度始め。さらに日本では、秋から冬にかけてコーヒーの需要が高くなることから、1983年に全日本コーヒー協会により、10月1日が「コーヒーの日」と定められたそうです。<!-- 秋らしい涼しさも感じられるようになってきて、そろそろ温かい飲み物が欲しくなる時季ではないでしょうか。昨年のこの時期、ウェザーニュースで「今飲むなら『ホット』or『アイス』?」というアンケート調査を実施したところ、全体では「アイス」が45%、「ホット」が35%、「1年中アイス」が7%、「1年中ホット」が13%という結果でした。「1年中ホット」も含めると、すでに約半数の人が温かい飲み物を購入しているようです。
すっきりとした酸味のある中米産が“旬”
「コーヒー豆は海外で栽培・加工されて日本に送られてきますので、私たちにとってのコーヒーの“旬”は収穫から数か月後。日本の港に陸揚げされて間もない生豆が焙煎されて、店頭に並ぶ時季といえるでしょう。もちろん生産国によってその時季は、異なります」(四宮さん) 一般的に、北半球の生産国では冬が収穫期で夏から秋にかけて日本に入り、南半球は日本の夏(現地の冬)が収穫期で冬から夏にかけて入ってくるそうです。 「収穫と入港の時季が大きく隔たっているのは、生産国でコーヒーチェリー(赤く熟したコーヒーの果実)が生豆に加工され、船旅を経て日本に入ってくるまでに多くの日数がかかるからです。すんなりいって3か月、半年以上かかることもざらにあります」(四宮さん)
輸入量1位であるブラジル産の日本での旬は12~3月です。2位ベトナム産の主産品はロブスタ種と呼ばれてインスタントコーヒーなどの材料とされます。3位のコロンビアは赤道直下に位置するため、高低差によって収穫期がばらつくため、この時季も含め日本に一年中入って来るそうです。 「生産国としてみると、秋に旬を迎えたといえるのは、中米産になります。夏の間にグアテマラ、エルサルバドル、コスタリカあたりのコーヒー豆が次々入港していますので、秋には様々な中米のコーヒーを味わうことができます。焙煎の度合いにもよりますが、中米産はすっきりとした酸味のある、さわやかな後味のコーヒー豆が多いのが特徴です」(四宮さん)
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