国内で家庭用レギュラーコーヒーの値上げが相次いでいる。コーヒー生豆相場の高騰や円安による調達コスト上昇などが要因だ。世界最大の生産国のブラジルでは7月に木に霜が降りる「霜害」が発生し、高騰に拍車をかけた。スーパーなどの店頭に並ぶUCC上島珈琲の家庭用レギュラーコーヒーは9月から2割程度の値上げとなる。
コーヒー専門店の猿田彦珈琲(東京都渋谷区)は代表的なブレンドコーヒー「猿田彦フレンチ」(100グラム入り)を従来の870円から900円に値上げした。丸山珈琲(長野県軽井沢町)も売れ筋の5銘柄で価格を据え置いたまま内容量を20%減らす「実質値上げ」に踏み切った。丸山健太郎社長は「霜害の影響が大きく、より広範囲での値上げを検討せざるをえない」と嘆く。
大手ではUCC上島珈琲の他、味の素AGF、キーコーヒーも10月から店頭価格ベースで2割程度値上げする。UCC上島珈琲が扱う真空包装の家庭用レギュラーコーヒー「UCC クラシック オリジナルブレンド」(200グラム入り)は、店頭想定価格が現行の700円前後から840円前後になる見通しだ。
国内外の食品会社にコーヒー豆を卸す丸紅の飲料原料部の荒井健介飲料原料第1課長は「ワクチン接種が早く進んでいる欧米での需要回復期待がマーケットを押し上げた」とし、今後も高値圏で推移するとの見方を示した。
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