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Tuesday, June 29, 2021

コーヒーの多様性を届けたい「Coresゴールドフィルター」誕生のストーリー - www.fnn.jp

sagutgu.blogspot.com

株式会社大石アンドアソシエイツは、1997年東京で設立しイギリスの家電ブランドRussell Hobbsと自社ブランドのCoresを皆さまに提供しております。

弊社は「人の暮らしが今よりちょっとハッピーに、今よりちょっと快適になる」をキャッチフレーズに、商品やライフスタイルを提案しており、皆さまの生活をちょっとでも幸せにできるような商品開発を心がけております。

今回は自社ブランドであるCores(コレス)についてお話をいたします。本ブランドは、コーヒーにこだわる人たちに向けた本格コーヒープロダクトのブランドとして2013年に立ち上げました。現在では、“金属フィルター”のリーディングブランドになるべく日々奮闘しております。ブランドの立ち上げ、商品背景、今後の展望などについて私、専務の大石がお届けいたします。

スペシャルティコーヒー市場について

Coresの商品を語る上で外せないのが「スペシャルティコーヒー」というコーヒーです。日本のコーヒーの輸入量自体はこの5年間はそれほど増加しておりませんが、スペシャルティコーヒーの輸入比率は、2016年の8.2%から2020年には12.4%に増えています。スペシャルティコーヒーとは「サスティナブルでトレースができ、品質が良いコーヒー」と言われ、生産国現地において“一杯のコーヒー“になるまでの品質管理が徹底されているコーヒー豆を指します。

日本スペシャルティコーヒー協会の最新の情報によると、昨今のコーヒーブームによりスペシャルティコーヒーの認知度が高まっており、背景には健康飲料としての世界的な認知などが考えられます。スペシャルティコーヒー専門店の増加、新たな製品やブランドの紹介、消費者嗜好の多様性とともに市場が成長してきたと感じています。今後もテレワークの導入などによる在宅時間の増加によってコーヒーの家飲み需要は増えると感じています。

金属フィルター開発のきっかけ

ゴールドフィルターの開発では、日本を代表する珈琲スペシャリストである丸山珈琲オーナーの丸山健太郎さんにご協力いただきました。

2010年初めにアメリカで販売されいたスイス製金属フィルターに興味を持った私たちは、以前より丸山ブランド珈琲豆の販売をしており、コーヒーメーカー用金属フィルターの創作アイデアを丸山珈琲に依頼をしたのがきっかけとなりました。

コーヒーメーカーの機能や形状など製品によって抽出される美味しい味の特長は様々ですが、丸山健太郎さんからは 『注目すべきは珈琲メーカーの機能仕様ではなくフィルターの大切さ』であると助言を頂き、その後コーヒーメーカー用の金属フィルターの開発協力をお願いすることになりました。

フィルターも、ペーパー・ナイロン・ステンレスという素材の違いや、円錐形や台形やバスケット形など形状の違いでコーヒーの味に違いが生まれます。コーヒーを最もおいしく抽出できるフィルターは何なのだろうかと、そこに開発の価値があると考えました。

当初の金属フィルターの開発プロセスは味覚評価をすることの繰り返しでした。

素材は、ステンレス・チタン・ゴールドを試し、またメッシュの形状や細かさ、フィルター全体の形など60種類以上のサンプルを作りました。商品化に至るまでには多くの試飲を重ね味の検証をし、その都度金属の形状と仕様を確認するトライアンドエラーの連続でした。そして、最終的にたどり着いたのが、現在のゴールドフィルターです。

台形のゴールドフィルターは2013年の発売当初以降、ホルダーの素材や形状の変更を重ね、フィルターのメッシュ部分にコーヒーの粉を計量しなくても分量の目安になる目盛を付け、ユーザーにより使い易い工夫もしております。

ゴールドフィルターの多様性

次に開発した商品は、旅行・キャンプ・アウトドアなどの様々なシーンでご使用いただける1杯用ゴールドフィルター「シングルカップゴールドフィルター」です。

「コーヒー生産地で過ごす豆の買付け人の中には、自分のコーヒーの抽出器具を持ち歩く人も多い」との丸山健太郎さんのお話から、本製品開発のヒントを得ました。コーヒーの専門家たちは豆本来の味を再現するシンプルな道具を探しており、ゴールドフィルターもその一つではないか、と考えたのです。

同時に、ゴールドフィルターを広く一般に普及させるために、ドリップの知識がなくても1杯分のコーヒーをおいしく淹れられることを目指して新しい抽出器具を開発しようと考えたのです。

開発コンセプトは次の2つです。

・旅行やアウトドアで持ち歩くのに適切でコンパクトなサイズであること。

・直感的な使い方で誰でも失敗なく抽出ができること。

さらに、ゴールドフィルターの特性を生かしながら、誰でも美味しいコーヒーを抽出できるように技術面でこだわったのは以下のことです。

湯がコーヒー粉に均等に触れるようにするためには、フィルター形状は円柱形が向いています。これはエスプレッソマシンのフィルターと同じ考え方です。また、湯通りのスピードが一定になるようにするために、一度に注ぐことができる最大の湯量をフィルターの大きさで制限しました。フィルターメッシュは必要な抽出スピードになるように調整しました。これによってフィルターから溢れないようにゆっくりと湯を注ぐことで、早すぎず遅すぎず、適切なスピードで抽出することができます。1杯分の粉量は目測でセットできるよう、目印を設けました。

これらを計算して設計されたのがシングルカップゴールドフィルターの形とカップの上に置くための専用ホルダーです。

こうして、抽出時間を計るタイマーや粉量を量るスケールが無くとも、いつでも、どこでも、だれでも、美味しいコーヒーを淹れることができる「シングルカップゴールドフィルター」が生まれたのです。

※「シングルカップゴールドフィルター」特許取得(特許第6474770号)

今後Coresの展開について

商品を発売した2013年当時は、コーヒーを抽出するのは紙フィルターが主流で「金属フィルターでコーヒーを淹れる」ということはまだ市場で認知されておりませんでした。

しかし今では、消費者ニーズや時代の変化によってコーヒー市場も変わり、コーヒーの器具も多様化してきており、ようやく「Coresゴールドフィルター」も少しずつ認知されてきて、コーヒーショップやバリスタ、コーヒーを楽しむ皆様に喜んでいただけるアイテムとして成長してきました。さらに、日本国内にとどまらず台湾・タイ・マレーシア・ベルギー・サウジアラビアなどアジアを中心に海外にも展開をしております。

弊社の開発のこだわりにおいて最終的にゴールド素材と縦長メッシュ形状にたどり着き、その後も検証をしておりますが、当初から現在まで、味にこだわるという点で弊社の想いに違いはありません。また、商品発売から8年経過した今でも、止まること無く変化と進化をし続けていきたいと思っております。

Cores https://cores.coffee/

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からの記事と詳細 ( コーヒーの多様性を届けたい「Coresゴールドフィルター」誕生のストーリー - www.fnn.jp )
https://www.fnn.jp/articles/-/203113

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