全国に広がるルートセールスの強みを活かし、各自治体などの外部のステークホルダーと協力しながら、使用済みペットボトルを新しいペットボトルへ生まれ変わらせる“ボトル to ボトル”実現のための取り組みを加速させる考え。環境に配慮した容器の製品ラインアップを拡大することで、持続可能な社会・環境の実現に貢献するねらいだ。
リサイクルペットボトルは、新たに石油由来資源を使ってつくられるバージンペットボトルと比較して、約60%のCO2排出量の削減が期待できるという。
伊藤園は、「伊藤園グループ プラスチックに関する方針」で、もともとは2030年までにペットボトルに使用するリサイクル素材等(生物由来素材を含む)の割合を100%にすることを目指していた。
前倒しで取り組むことについて、伊藤園は次のようにコメントする。「取り組みを加速し、目標達成への意志をより強固なものとすべく、中長期目標達成予定時期よりも5年早い 2025年までに伊藤園の主力ブランドである“お〜いお茶”について優先的にリサイクル素材等への切り替えを進めることにしました」。
これまでも、2019年から「お〜いお茶」ブランド345mlにおける電子レンジ対応ペットボトルと、 525ml・600mlペットボトルの一部を順次100%リサイクルペットボトルに切り替えていた。また、2021年5月には、100%リサイクルペットボトルを使用した「お〜いお茶 緑茶 ラベルレス」を発売するなど、ペットボトル製造に伴う新たな石油由来原料の削減を進めていた。
なお、清涼飲料業界では、「ボトルtoボトル」の水平リサイクルを中心に、100%リサイクルペットボトルの導入が加速している。
サントリー食品インターナショナルは、4月13日にリニューアル発売した「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の650mlおよび600ml製品で、新たにリサイクル素材100%ペットボトルを採用した。リサイクル素材や植物由来素材を100%使用したサステナブルなペットボトルを「またあえるボトル」と命名し、さらに導入を加速することを発表している。
コカ・コーラシステムは、100%リサイクルペットボトルについて、昨年の「い・ろ・は・す」に続き、5月31日から主力ブランドである「コカ・コーラ」や「ジョージア ジャパン クラフトマン」など対象製品に導入している。これにより、1本あたり約60%、日本のコカ・コーラシステム全体では年間約35,000トンのCO2排出量を削減でき、石油由来原料から作られる新たなプラスチック量を約30,000トン削減できる見込みとしている。
清涼飲料業界では、「ボトルtoボトル」の比率を2030年までに50%以上にすることを目指す「ボトルtoボトル50%宣言」を、一般社団法人全国清涼飲料連合会が4月19日に発表した。だが、2020年のリサイクルPET樹脂使用率の業界平均は約12.5%であり、宣言の実現に向けては、大手メーカー各社の積極的な取り組みが重要になっている。
からの記事と詳細 ( 伊藤園「お〜いお茶」100%リサイクル素材等に、2025年までに全ペットボトル製品を切り替え - 食品産業新聞社 )
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