ポッカサッポロフード&ビバレッジは、4半世紀続いた「がぶ飲みミルクコーヒー」(現在は「がぶ飲みミルクカフェラテ」)を今春をもって終売することを明らかにした。
「がぶ飲みミルクコーヒー」は、1995年に“がぶがぶ飲める缶コーヒー”というコンセプトのもと、当時、缶コーヒーの主流であった190g缶ではなく340g缶を使用したことでユーザーを拡大していった。1998年からは500mlPETボトルの製品を発売し、その翌年からは、「がぶ飲みしたいとき~」のフレーズを用いたテレビCMもあって、認知が広がった。
その後、「がぶ飲み」ブランドは、「がぶ飲みメロンクリームソーダ」など、炭酸飲料のラインアップを加えたことで、中高生を応援するブランドに成長していった。一方で、熾烈なPETコーヒー市場において「がぶ飲みミルクコーヒー」は苦戦。現在のポジションでは戦えないとの判断があったとのこと。
2020年は、エナジー炭酸飲料の「がぶ飲みフリーダムエナジー」「がぶ飲みエックスフリーダムエナジー」を投入したところ、コロナ禍で厳しい環境の中でも「がぶ飲み」の販売数量は前年比114%と好調に推移した。“型破りでルールに縛られず自由に楽しく“といったブランド色が、ターゲットとなる男子中高生に受け入れられたようだ。
2021年は、「がぶ飲み」ブランドを男子中高生に向けた“ココロ、解放炭酸”として、よりいっそう特色を打ち出す考え。その一環として、「がぶ飲みメロンクリームソーダ」と「がぶ飲みエックスフリーダムエナジー」をリニューアル発売するとともに、コロナ禍で需要が高まり、男子中高生とも相性の良いスマホアプリの「モンスターストライク」とのコラボレーションなどの施策を展開する。
食品産業新聞
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