私はコーヒーを1日に4~5杯飲むほどへヴィ・コーヒードリンカーだ。そんな言葉があるのかどうか知らないし、どのあたりからをヘヴィ・ドリンカーというのかも分からないが、とにかくコーヒーをよく飲む。
人によっては、勤務時間中にコーヒーを飲む際には、休憩時に一服、という感じで楽しむ方もおられると思うが、私はコーヒーを飲みながら仕事をするほうが効率が上がると感じているので、デスクワークをしながら、常に横にはコーヒーがあってほしいタイプなのだ。
毎日会社に行っていたころも、隙あらばドトールやエクセルシオールなどに立ち寄ったり、コンビニのカフェを買って飲んだりしていたのだが、在宅ワークが中心になってさらにコーヒーをよく飲むようになった。
というのも、自宅の書斎で仕事をするようになってから、キッチンにコーヒーを淹れに行ったり、近所に買いに行ったりという際に、集中が途切れてしまうなぁ、と感じるようになり、そんな手間を最小限にしようと、書斎にコーヒーセットを置いたのだ。
とはいえ、私が利用しているのは、本格的なドリップ式のコーヒーメーカーではなく、ティファールの電気ケトルとスティックタイプのインスタントコーヒーだ。これが仕事机の横に常に置かれていて、いつでもコーヒーを淹れられる。
インスタントコーヒーのなかでも私が気に入って愛飲しているのが、「ブレンディスティック カフェオレ」。コーヒー好きを公言するくせにブラックでないのはエセっぽいが、これが好きなんだからしょうがない。
この「ブレンディスティック カフェオレ」は30本入りで、この一箱がだいたい1週間でなくなる。日によってばらつきはあるものの、平均して1日に4~5杯は飲んでいる計算になるのだ。
そんな私だが、このコーヒー、最近ちょっと飲みすぎなのではないかと気になりだした。別にカフェインを取り過ぎなのでは……なんて健康上の理由で心配しているわけじゃない。
仕事をしている間、平日なら朝10時から夜の8時くらいまで、休日でも、ゲームに興じたり、映画鑑賞なんかする際には、やはりコーヒーを飲みながら、ということが多い。なにしろ常にかたわらにコーヒーを置いて生活しているのだ。
実際、そうしたくて準備しているのだから当たり前なのだが、如何せんいつもいつも淹れたてをグビグビ飲み干しているわけではなく、仕事の傍ら、ちょびちょび飲んだりもするので、最後のほうには冷めて生ぬるくなったコーヒーを味わうことになる。さすがにそれでは美味しくないので、一度飲み残しをキッチンに捨てに行き、改めて新しい1杯を淹れたりもする。
また、利尿作用も手伝ってかトイレにも頻繁に行かなければならない。仕事の手を止めないようにとコーヒーセットを仕事場にまで持ち込んでいるのに、これでは本末店頭だ。
そんなわけで、コーヒーの代わりに、噂のブリージングデバイス「ston」を利用してみようと思ったのだ。
爽やかささえ感じるstonの吸い心地
stonは、今までになかった休憩体験が得られると謳うブリージングデバイス。カートリッジ内のリキッドを熱し、発生する蒸気からフレーバーを楽しむ。もうひと踏ん張りしたい時のミントフレーバーでカフェイン配合の「POWER」、気分を落ち着かせたい時のココナッツフレーバーでGABA配合の「CALM」。2種類のカートリッジが用意されている。私が利用したのはもちろんカフェイン配合のPOWERだ。
POWERは、ミントフレーバーなので、その吸い心地は、口内にスッキリと爽やかさを感じさせ、ほのかに甘味がある。カフェイン配合だが、コーヒーやお茶とはまったく味が違い、どちらかと言えばミントガムを噛んだような後味になる。とはいえ、ミントガムほど強烈な刺激があるわけではなく、ほのかな清涼感だ。
stonのPOWERは眠気覚ましに効果あり?
コーヒーを飲むのは、実際どこまで効果があるのかは定かでないが、眠気覚ましであるとか、ある種の覚醒作用を期待してというところが大きいと思う。時にはホッと一息つくために、ということもあるだろうが、就寝前にコーヒーを、という人は少ないだろう。
stonにもそんな作用を期待して利用しはじめた。最初の内は、ついつい電気ポットに手が行ってしまうことも多かったが、そんなときに思い直してstonを吸い込むということを繰り返していくうちに、コーヒーの代わりにstonを、というのが体に馴染んできた。
肝心の眠気覚ましのほうはというと、実のところ在宅で仕事をするようになってからというもの、”眠くなったらとりあえず30分でも寝る”というのがオフィスにいるときよりも気楽にできる環境になったため、眠いのを無理やり奮起して仕事に臨む、というようなことは少なくなっている。なので、眠くなったらstonで……というシチュエーション自体があまりなかったのだが、それ以前にstonを利用することで、眠気自体に襲われること自体が少なくなった気がする。
そんなわけで「眠気覚ましに効果があり!」と、声を大にして宣言することははばかられるが、少なくとも在宅勤務で、単調な作業を延々繰り返していると、ついつい仕事の手がゆるんでしまう……なんていう人は、ある程度期待してもいいのではないかと思えた。
stonを2週間利用して分かったこと
試しにこのston生活を2週間ほど試してみたが、今ではすっかりコーヒーからston派に……なんてことはなく、実際にはコーヒーも並行して飲んでいる。先述したが、やはりコーヒーとは味も違い、コーヒーの、あの味が恋しくなってしまうのだ。その作用もさることながら、やはりコーヒー好きからしたら、コーヒー自体を辞めるというところまではいかないのだ。
とはいえ、コーヒーを飲む量は確実に減った。まず朝起きて1杯。3時のおやつどきに1杯。これに加えて、夕食のあと、もうひと仕事ある、というところで飲むことが多い。日に4~5杯飲んでいたコーヒーだが、多い日で3杯、少ないと2杯ほどだ。
stonの利用開始から2週間経った本稿の執筆時で、30本入りの「ブレンディスティック カフェオレ」のボックスには、まだ3本のスティックが残っている。14日間で27本消費したことになる。平均すると2本以下なので、多い日で3本消費というのはちょっと間違った計算になると思われるかもしれないが、休日には1杯しか飲まないということもある(もちろんstonは利用)ので、実消費とは少し数字に誤差がある。
休日といえば、もうひとつstonを利用してみて良かったと思えたことがある。冒頭で休日にゲームをしながらコーヒーを飲むこともあると書いたが、実はこれまでに、コーヒーをかたわらに置いてゲームに興じ、ついついテンションが上がって、コーヒーを2度ほどキーボードにぶちまけてしまったことがあるのだ。おかげで、けっこう奮発して買った先代のゲーミングキーボードをおしゃかにしてしまい、それ以来、同じ失敗を繰り返すことを恐れて、現在は割と安価な、たとえ壊れても買い換えればいいか、と思えるキーボードを使っている。ゲーム時にはstonと割り切ってしまえば、またちょっといいゲーミングキーボードを新調してもいいかもしれない。
stonのランニングコストはコーヒーと比較するとどうか?
さて、もうひとつ大事な点に触れておこう。stonのランニングコストについてだ。
私が愛飲している「ブレンディスティック カフェオレ」30本入りのボックスは、近所のミニスーパーで購入しており、1箱550円(税込)程度だ。これを1週間で空にしていたのだから、月にすると2200円ということになる。
一方、stonとコーヒーを並行して楽しむようになって、2週間でおよそ1箱消費したので、コーヒー代は1ヵ月で1100円程度で済むことになる。これに加えて、stonのカートリッジ代がかかるわけだが、このカートリッジは3本入りで1980円(税込)。この1本のカートリッジで約250回の吸引ができる。1日の使用回数にもよると思うが、私の場合、使い始めて2週間経った現在、1本目のカートリッジをほぼ使い切った感じだ。正確には、本稿執筆時に、1本目のカートリッジからフレイバーが出なくり、先ほど2本目を使いはじめたところだ。
この消費量が、stonの利用法として多いのか少ないのか分からないが、この調子だと、1ヵ月で2本のカートリッジを消費する計算になり、つまり、1ヵ月のstonに掛かるコストは1980円の3分の2=1320円ということになる。合計すると1100+1320円で2420円となり、以前よりもコストが掛かっているということになるが、これは私のstonの利用頻度が高いせいかも知れない。
1本のカートリッジを14日で消費するとなると、1日の吸引回数は250÷14で約17.9回、おおむね18回ということになる。1回の利用でだいたい3口くらい吸うので、日に平均6回はstonを利用しているという感じだ。1日に6回のstonによる休息に加え、コーヒーでも2~3回ブレイクを挟むのだから、いくらなんでも休み過ぎなのかもしれない(笑)。
まあ、休息とはいっても、私はコーヒーを飲みながら、stonを吸いながら仕事を続けているので、自分的には休憩多過ぎ、とまでは思わないのだが、外出先でカフェなどを利用してコーヒーを飲むと考えたら、それこそ1杯で200円~300円は掛かるので、単にインスタントコーヒーのコスパが良すぎるのかもしれない。このあたりのコスト感は人それぞれだと思うので、良きバランスを見つけて利用してみるといいだろう。
諸々考慮しての結論
さて、長くなってしまったが、そろそろ結論といこう。
今回の命題は、「コーヒー好きがコーヒーの代わりにstonを利用して快適に仕事できるのか?」だが、正直に言えば、私にとってston自体は完全にはコーヒーの代替とはならない。コーヒーにはコーヒーの良さがあり、コーヒーを飲むことでしか得られない充足感、休息体験というものも確実に存在する。
しかしながら、stonにはstonの良さがあり、それを発見できたのも今回の2週間に渡るロードテストの収穫だった。以前に比べ、確実にコーヒーを消費する量は減っているし、これからは、ゲーム中にうっかりキーボードをおしゃかにする心配も減るだろう。残念ながらトイレに立つ回数までは記録していないが、もしかしたらそれも減っているのかもしれない。
stonは完全にはコーヒーの代替とはならないが、より手軽で、コーヒーと同じく、stonでしか得られない休息体験を得られ、かつ、そこそこ充実したエネルギーチャージを提供してくれていると私には思えた。
そんなわけで、私は今後もコーヒーとstonを併用生活を送っていこうと思っている。今は外出自粛で家の中に籠っていることがほとんどだが、ニューノーマルだなんだと言っても、いつまでも外に出ない生活など考えられない。そうして外に出たときにも、コーヒーを持って歩くにはカフェを利用したり、あるいはタンブラーなどに入れて持ち歩く必要があるが、stonなら、そっとポケットにしのばせておくだけで、どこででもホッと一息つけるのだ。もちろん、これだってコーヒーの完全な代わりにはならないが、このポケットにすっぽり収まるほど小さなデバイスは、外出自粛明けにもまた、より快適な生活を後押ししてくれる存在になるだろうと確信している。そのくらいには、stonを信用しているのだ。
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August 31, 2020 at 01:00PM
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