津市の林業家が「林業の救世主になってほしい」と願いを込め、他に類を見ないお茶作りをしている。原料は茶葉ではなく間伐したスギ。相次ぐ豪雨から全国各地で土砂崩れが頻発し、今月は岐阜県でも大きな被害が出た中、思いは強まる。「森林の維持と自然災害は表裏一体。今こそ、きこりの役割が問われる」。林業の衰退した中山間地で地場産業の再興を目指す。(須江政仁)
薄茶色の液体を一口飲むと、今まで飲んできたお茶との違いにすぐ気付く。口に広がる嫌みのない渋みと鼻に抜けるスギの香り。同市美杉町丹生俣で林業を営む三浦妃己郎(きみお)さん(53)は「昔からスギの香りはリラックスや安眠の効果があるといわれてきたが、味覚で楽しむ体験は初めてでしょう」と胸を張る。
山に囲まれた美杉地区は林業で栄えてきた。ただ、平成以降、和室から洋室へと居住環境の変化が進み、合板が建築材の主流となって上質な木材は行き場を失った。二〇〇〇年代には「誰も林業ができなくなるくらいまで価値が落ちた」。高齢化も相まって従事者が激減した。
「木を切り、売るだけでは生活できない」。間伐した原木の乾燥方法...
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