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Wednesday, April 29, 2020

レシピ追求 至福の一杯 コーヒー入れ方で味変わる - 中日新聞

抽出の手本を披露する富川芳伎さん(左)と義之さん=富山市清水元町のセントベリーコーヒーで

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バリスタ委員長 富川さん(魚津)

 気軽においしいコーヒーを楽しむことができるハンドドリップ。日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)のバリスタ委員長を務める富川義之さん(49)=魚津市=は「コーヒーは入れ方で味が変わる。家で過ごす時間が増えた今、自分だけのレシピを追求してみて」と提案する。

 まずはコーヒー豆の選び方。富川さんは味から考えることを勧める。参考になるのがフレーバー(風味)やマウスフィール(食感)。「産地が注目されがちだが、農園によって味は違う。味で選べば、好きなコーヒーにたどりつける」。迷うなら国際品評会で評価された豆を。外出を避けたければ、通販で購入できる。

(1)スケールで豆を計量する(2)少量の湯を注ぎ、豆を蒸らす(3)目標抽出量の半分以降は、一気に注ぐ(4)目標抽出量の半分まで、小まめに湯を足す

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 使う豆が決まったら、いざ抽出。基本となるのは正確な計測だ。豆や抽出量はスケールを使ってグラム単位で量り、時間もタイマーで計る。富川さんはメジャースプーンでの豆の計量は勧めていない。体積で量ると、豆の粒の大きさによって量が変わるからだ。量や時間を試しながら、好みのレシピを探っていこう。

 SCAJの国内大会で優勝経験がある長男の芳伎(よしき)さん(24)が、抽出の手本を見せてくれた。豆を計量し(写真(1))、挽(ひ)いた上でフィルターに広げ、湯を注いで十秒程度蒸らす(2)。フィルター上の液面の高さが変わらないように小まめに湯を足し(3)、抽出量が目標の半分になったら一気に注ぐ(4)。目標量に達したら終了だ。

 「前半は味作り、後半は濃度コントロール。おいしい成分は初めに出るので、むやみに時間をかけても意味がない」と富川さん。豆、量、時間。この三つを制すれば、至福の一杯にたどり着ける。 (山本真士)

   ◇  ◇

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今年のゴールデンウイークは、不要不急の外出を自粛するよう求められています。自宅で「エンジョイ!」できる多彩な楽しみ方を提案します。

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