マスクを求めて複数店舗をめぐる人の姿も
新型コロナウイルスの影響で、日本国内でもマスク不足が起こっている。ドラッグストアをハシゴしても、どの店でもマスクが品切れ…という声も。
取材のため、「直撃LIVEグッディ!」は東京・歌舞伎町に向かった。
すると開店30分前には、ドラッグストアの前に長蛇の列ができていた。店舗によると、マスクが入荷されるかどうかは、当日にならないと分からないというが…。
この日は、待望のマスクが入荷。
店員は中国語で「1人1箱まで」と説明しており、並んでいる人の大半が中国人のようだ。
入荷された約20箱のマスクは、わずか3分で品切れとなってしまった。
この日は近くにある別のドラッグストアでも、同じようにマスクを求める人の行列があったのだが…。
行列の中には、マスクの箱が入った袋を持っている人の姿も!
実はこの店舗は、先ほどのドラッグストアよりも開店時間が1時間遅い。中には複数の店舗をハシゴして、買い求める人もいるようだ。
ここに、1枚の写真がある。
これは2月2日、東京・新宿区で、国際宅配便を手配する業者の受付に並ぶ人たちをとらえた写真だ。
段ボールを地面に置き、歩道の半分を占拠するように列が続いている。
撮影者によると、並んでいる人々が地面に置いていた段ボールの中にはマスクがきっしりと詰められていて、その送り先は中国だったという。
マスク500箱が定価の4倍以上の24万円で売買…
「グッディ!」は別の国際宅配便を手配する業者を訪れ、利用者に話を聞いた。
Q. どこに送るんですか?
中国人女性:
中国の四川省です。たくさんの店を回りました。全部で1万円分くらい買いました。日本の方もマスクが必要ですし、花粉症の人も多いですから、そんなにたくさん買いませんでした。
故郷である中国・四川省に残した家族と友人のため、およそ100枚のマスクを送るという。
この女性は毎日仕事終わりにドラッグストアを回りマスクを買い集めたというが、別の方法でマスクを入手したという人も…。
それが、インターネットだ。
これはフリマアプリ「メルカリ」に出品されていたマスク500箱の画像。
本来は1箱110円(税込)で販売されているマスクだが…、ここでは、定価の4倍以上となる24万円で落札されていた!
これらのマスクは、いわゆる“転売ヤー”と言われる人々が転売目的で買い集めて出品したものと見られている。
「グッディ!」は、実際にネット上にマスクを出品しているという、20代の日本人“転売ヤー”に話を聞くことができた。
“転売ヤー”の男性:
新型コロナウイルスのニュースを見たりして、売れると思って始めた。売り上げは100万円くらい。当初は中国人が買っていて、いまは日本人が買っている印象がある。
Q. 転売目的の買い占めで、必要な人の元にマスクが行き渡らなくなっているのでは?
“転売ヤー”の男性:
申し訳ないという思いは特にない。買えない人は、店にあるときに買えば良かった。情報をキャッチできないのも悪い。
これから本格的に花粉症のシーズンが到来し、マスクの需要はさらに高まることが予想される。
マスク不足を解消する術はあるのだろうか?
安藤優子:
薬局だけでなく、コンビニエンスストアにもマスクないですよね。
生稲晃子:
うちの近所のコンビニもないですし、きのう薬局も行ってみたんですけど、消毒剤やマスク類はまったくなくて。「マスクはないですか?」って聞いてみたら、ちょっとずつは入ってきているそうなんですけど、入ったらすぐに皆さん買っていっちゃうって。タイミングが合わないとマスクにはたどり着けないなと思いました。
木下康太郎フィールドキャスター:
取材をすると、中国人の方が中国に送るためにマスクを購入しているケースが多いことが分かりました。そして、ネットで転売する人も非常に多くなってきています。
①20代の日本人学生は…
・50枚入りマスク3箱7500円相当を、約3万3000円で販売⇒売上合計は約30万円
・「(値段について)他のサイトなどで相場を見て決めているので妥当。申し訳ない気持ちはゼロではないが、自分もマスクを買うために動き回ったり努力している」
②20代の日本人会社員は…
・50枚入りマスク3箱7500円相当を、約3万4000円で販売⇒売上合計は約100万円
・「出品当初は2~3倍の値段で中国人が買うことが多かった。今は5~6倍の値段で日本人が買っているという印象。申し訳ないという思いはない。値段が下がれば損失を出すリスクを負っている」
安藤優子:
この機に乗じて金儲けしようというのは、私は好きじゃないんですが…。そもそも、生産が追い付いていないんですよね。
カンニング竹山:
中国の工場は24時間動いているって聞きました。
高橋克実:
日本で売られているマスクって、意外に見てみると中国製なんだよね。
・「2018年度 日本衛生材料工業連合会」の調べでは、マスクの国内生産は約2割で、約8割は輸入しているという
・流通アナリストの渡辺広明さんによると「今のマスクは中国で大半を生産している」「中国の工場は日本メーカーよりも中国の国内メーカーからの発注を優先している状況で、中国政府が生産・輸出を管理しているという話も…」「今後、日本への輸出が減る可能性もある」という
①大手マスクメーカーのユニ・チャームは…
・工場は24時間態勢で増産し、2月もフル生産の予定
・新型コロナウイルスの状況によるので、現時点で品薄解消のめどは予測できない
②大手生活用品メーカーのアイリスオーヤマは…
・中国の2工場で、24時間態勢で増産
・先週の出荷量は、新型肺炎発生前の5倍
・日々入荷状況が変化しているため、供給が安定する時期は分からない。供給できるよう生産ラインの稼働を続けるという
③マスクの業界団体、日本衛生材料工業連合会は…
・年始時点で国内在庫量は約10億枚だったが、1月中旬以降の約2週間で全て出荷されたという
・予測するのは難しいが、大量購入などが収まって2月中に品薄状態が解消されれば…
木下康太郎フィールドキャスター:
取材すると、「品薄解消のめどはたっていないが、2月中になんとかできれば…」という声が多くありました。
マスクが不足しているときにできる対策はあるのだろうか? グローバルヘルスケアクリニックの水野泰孝院長に聞いた。
①洗って再使用
・使い捨てマスクも、煮沸消毒すれば高温でウイルスが死ぬため、再使用しても予防効果がある ※水洗いはおすすめしない
②ハンカチで口を覆う
・周囲にせきをしている人がいて、飛沫を浴びそうなときは有効
③キッチンペーパーで代用
・マスクほどではないが、一定の予防効果がある
(「直撃LIVE グッディ!」2月5日放送分より)
2020-02-05 11:30:00Z
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