UCC上島珈琲は「UCCゴールドスペシャル」ブランドを中心にアイス専用レギュラーコーヒー（RC）を活性化させる。
600億円強と推定されるRC市場の中で、アイス専用が占めるのは2％程度だが、カップ入りの氷の上にレギュラーコーヒーを抽出する急冷式（お湯抽出・ホットブリュー）のコンビニコーヒーが出現したことを契機に近年は拡大傾向にある。
昨年は冷夏の影響で全体的に足踏みしたが、その中でも伸長したのが水出し抽出（コールドブリュー）のバッグタイプ。「UCC ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイス珈琲」（4P）は昨年、配荷が拡大した上に売上げも好調となった。
植田恵美マーケティング本部ブランドマーケティング部嗜好品ブランドチームチームマネージャーは「バッグタイプは他社さんを追いかけてきたカテゴリーだが、初めてNo.1のポジションをいただき、今年はそのポジションを強化していきたい」と意欲をのぞかせる。
バッグタイプの好調要因は、簡便や楽しみ方の広がりにある。UCCではフルーツを入れたアレンジメニューを店頭とSNSで提案したところ反響が得られたという。
「簡便性と“角”のとれたようなまろやかな味わいが受け入れられているほか、楽しみ方が増えて、より手軽で自分のライフスタイルにあわせて楽しまれるようになった」とみている。
春夏に向けては既存品に磨きをかけて3月2日から発売していく。
「UCC ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイス珈琲」は、焙煎方法を改良して甘味とコクをさらに引き出して刷新。今年も引き続き店頭とSNSでアレンジメニューを提案していく。
これにあわせて「おいしいカフェインレスコーヒー 水出しアイスコーヒー」（4P）も厳選アラビカ豆を100％使用してコクと香りをより引き出してリニューアル発売する。
「水出しのいいところは寝る前に浸けておけば朝飲める点。そのような時短の側面がカフェインレスを求める層にもマッチすると考えている。カフェインレスは妊婦さんだけではなく、コーヒーの苦さが苦手でマイルドなコーヒーを好まれる方にも好評であるため、そのような方にも提案していく」。
アイス専用RCのボリュームゾーンは「UCC ゴールドスペシャル アイスコーヒー」（SAP320g）で昨年はアイス専用RC袋カテゴリーで14年連続売上No.1を獲得した。今年は「朝にたくさん抽出して家族で楽しみたいニーズに応えるべく継続提案していく」。
一杯抽出型の「UCC ゴールドスペシャル ドリップコーヒー アイスコーヒー」（6P）は、個包装の包材をハイバリアフィルム仕様にして賞味期限を12ヵ月から15ヵ月に延長させた。
味覚変更は行わず「自分のためにアイスコーヒーを煎れるのにオススメの商品で、昨年好評だったオリジナルジャー付きの企画品を今年も用意して楽しく抽出方法を伝えていく」。
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