大納会を迎えた30日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。終値は前週末比181円10銭(0.76%)安の2万3656円62銭と、12日以来、約半月ぶりの安値だった。海外ヘッジファンドなど短期筋が株価指数先物に売りを出し、現物株の下げにつながった。東京市場が休場となる年末年始の地政学リスクや海外株式相場の調整に備えた先物売りが出やすかった。外国為替市場でユーロ高・ドル安につれて対ドルの円相場が円高・ドル安方向に振れたのも輸出株の利益確定売りを促した。
もっとも、年末とあって市場参加者は限られ、海外勢の先物売りに追随する国内の投資家も少なかった。午後は薄商いのなか安い水準で膠着する場面が目立った。
日経平均は年間では3641円(18%)高となり、年間ベースで2年ぶりに上昇した。
30日のJPX日経インデックス400は続落した。終値は前週末比105.54ポイント(0.68%)安の1万5376.38だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、11.82ポイント(0.68%)安の1721.36で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆4338億円。売買高は7億9662万株と低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1541と、全体の約7割を占めた。値上がりは542、変わらずは78銘柄だった。19年合計の売買代金は前年比20.1%減の512兆5315億円で、7年ぶりの低水準だった。
ファストリ、ファナック、アドテスト、エーザイ、安川電が下落した。一方、バンナムHD、東エレク、TDK、オリンパスが上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2019-12-30 06:32:05Z
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