神田剛
奈良名産の「大和茶」を最高においしい状態で届けたい――。そんな思いが込められた1本1万円以上するというボトル入りのお茶が25日、発売された。
商品は、口に含むと甘みとうまみがだしのように広がる「かぶせ煎茶」(720ミリリットル)が税込み1万6200円のほか、県唯一の育成品種を使った「和紅茶」(同)、税込み1万800円など6種。
製造販売は、奈良市月ケ瀬石打の「REAL TASTE(リアルテイスト)」が手がけた。個人事業として営む本田勲さん(45)は同市出身で、高校卒業後、日本茶の製造販売会社に勤務し、仕入れや商品開発を担当した経験をもつ。味や香りから茶の銘柄を当てるコンテストで優勝したこともあるという。
お茶を扱う仕事を通じて感じたのは、品質の高さの一方で大和茶の知名度が低いこと。それを最もおいしい状態で飲んでもらうには、ペットボトルのお茶が全盛の今、自ら抽出してボトル入りで発売するしかないと考えた。
昨年秋には事業所も完成。厳選した月ケ瀬の茶葉と天然水を使い、水出ししたお茶をボトルに詰める。「水切りをしすぎると渋みが出るので、一本分ずつ手作業で抽出しています」と本田さん。価格については「茶葉の生産者と抽出者にふさわしいものと思っています。日本茶といえば大和茶と言われるように高みを目指したい」と話す。
商品はホームページ(https://realtaste.jp/)からの受注生産で2週間以内での出荷を目指す。賞味期間は1カ月。(神田剛)
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