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Tuesday, December 27, 2022

緑茶の効能をたいせつに - スポーツブル

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過ぎ去りし故郷でのお茶の時間

 緑茶はさまざまな望ましい効き目を発揮してくれる健康飲料です。

ペットボトル入りの緑茶のことを言っているのではありません。昭和の時代に生まれ育った私としては、“お茶” とは茶葉を急須に入れてお湯を注ぎ、湯飲み茶わんに注いだ飲み物のことを指す。過ぎ去りしむかしの日常生活には欠かせませんでした。心身の健康に貢献してくれる、思い入れの強い飲み物です。

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何かに付けて、お茶が淹れられ湯気の立ち上る湯飲み茶わんが目の前にありました。

実家の母や祖母がお客さんを招き入れる際に「さあさあ(家に)上ってちょうだい。お茶入れるで、飲んで行ってね。」

父が仕事の合間によく口にしていた決まり文句、「お茶にするじゃあねえか。」

まだあります。

受験勉強の区切りが付いたところで、「お茶持って来いや。」と奥さんに催促してくれた恩師。

半世紀ぶりに再会した小学校時代の担任の先生が「やあやあ、寄ってってくれ。お茶入れるで・・・。」

この私だって、先日自宅に顔を出してくれた義兄夫婦に「お茶飲んで行って。」と言いながら、おいでおいでと手招きする。もちろんお出ししたのは急須で淹れた粗茶でした。

緑茶に含まれる代表的な成分は「カテキン」と「カフェイン」が挙げられます。(※1)

カテキンは老化の進行や感染症,様々な生活習慣病の発症などに関係する、活性酸素を除去する効果(抗酸化作用)があります。更にはLDLコレステロール値を下げて血糖値の上昇を下げてくれる効果もあります。(※2)

カフェインの効用でよく聞くのは利尿作用。だから血圧上昇を抑えてくれる効果に期待できますね。

ただ今思うと、故郷のお茶の時間で惜しかったことがあります。それは「野沢菜」が付き物だったことです。厳しい冬を乗り越えるための塩蔵による食文化です。信州の代表的な漬物として有名ですよね。各家庭で野沢菜を浸けることは信州の風物詩。それぞれ塩加減や漬かり具合を話のタネにするのです。今でこそ塩分控えめが当たり前のご時世ですが、塩味の効いた野沢菜を食べる機会が多かった。

血圧を上げてしまう塩分たっぷりの野沢菜をお伴にお茶の時間を過ごしたのです。血圧を抑える効き目のあるはずの緑茶のカフェイン効果よりも、のどが渇いて水分を多く取ることによる血圧上昇が勝ってしまいそうです。新型コロナ感染症の重篤化を防ぐためにワクチンを接種しておきながら、生活習慣病の予防を妨げるたばこを吸うことと大して変わらないと思ってしまいます。

時折おふくろさんから送られてくる野沢菜浸けを口に入れると、一瞬幼少の頃にタイムスリップします。そして同時に、あの頃の食生活を改めていたならば、脳卒中や心臓疾患で亡くなられた方々の健康を、少しでも長く保つことが出来たのではないだろうか・・・と、口惜しい気持ちにもなるのです。

【出典】
(※1)健検公式テキスト増補改訂版 嗜好を見直す 飲み物と健康
(※2)長寿科学振興財団 健康長寿ネット

[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

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