●活躍の場広げ待遇を改善
白山市北安田町に、耕作放棄地で栽培したハーブを提供するカフェが16日までにオープンし、地域交流の拠点となっている。社会福祉法人佛子園(同市)が開設し、利用者である障害者が栽培を手掛けるほか、カフェでは調理補助などを担う。多様な手作りハーブティーの香りを漂わせ、農業と飲食業、福祉の連携によって障害者の活躍の場を広げる。
新店舗「ビーズフラワーカフェ」は佛子園が運営する生花店の一角を利用して設けた。市内でも自生し、抗酸化作用や美肌効果があるとされるハマナスやドクダミ、ヨモギなどのハーブティーを提供する。パティシエが手作りするケーキも用意し、障害者が職員の指導を受けながら調理補助などを行う。
仕入れたハイビスカスやペパーミントといったハーブも、生花店で陰干ししてハーブティーとして提供する。取りそろえるハーブは約20種類となる。
佛子園は5月中旬、白山市鶴来地区の八幡町の耕作放棄地474平方メートルを地元の地権者から借りてハーブ畑の整備に着手した。ハマナスを植え、障害者が週1回ほど通って除草や摘み取りといった農作業を体験している。自家栽培のハマナスは来年、カフェでハーブティーとして提供できる見込みという。
農作業や加工、調理といった幅広い分野に障害者が携わることで、適性のある仕事を見つけられ、就業の可能性が広がる。ハーブの生産からカフェでの提供までを一貫して収入が上がれば、障害者の待遇改善につながるとしている。
カフェの営業時間は午前11時~午後4時。休日は木曜と祝日、第2・4土日となる。カフェの担当者は「利用者が楽しく働き、新たな可能性を広げる場所にしたい」と話している。
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