このたび放送作家の小山薫堂氏が誂えたのは、動く茶室を備えたジムニー。いつでもどこでも好きなところへ赴くことができる、車の利点である「移動の自由」と、屋外で茶会を楽しめる「野点」の要素が融合したユニークな作品である。
ジムニーの随所には、職人の技が惜しみなく入れられている。前席との境には、雪見障子の構造から着想を得た上下に可動する「障子」。天井には柔らかな風合いが美しい金糸が織り込まれた「西陣織」。両側の棚は「指物」の技術を用い、京都北西部・京北の杉ですっきりと仕上げられた。
床にはい草のにおいが車内に充満しないようにと配慮した、和紙製の「畳」。リアドアの内側には、「指物」の技術で床の間のような棚を設け、「漆」を施した「錺金具」が特別な棚であることを暗示する。花器などを飾る場所として、茶室の趣を感じることができる。
前席、シフトレバーには銀の「高蒔絵」が施され、亭主である運転手が経年の変化をそっと楽しめる遊び心も忘れていない。
小山薫堂氏は以下のようにコメントしている。
「私の夢の一つであった『ジムニーをカスタマイズする』という企画が、形になりました。今回、茶室の洗練された空間を車の中に表現したいと思い、多くの職人の方の力をお借りしました。天気が良い日にこのジムニーで出かけ、景色の良いところでお茶を一服いただくのが今から楽しみです」
ジムニー動く茶室
CRAFTSMAN
障子 :宇佐美松鶴堂・髙田南勢堂工房
指物・棚:兵働知也
西陣織 :加地織物
畳 :横山充
錺金具 :竹内
施工 :イレブンオートモーティブ
デザイン:ジイケイ京都
来る2022年1月21日(金)と22日(土)には、クラフツマンが手掛ける「茶碗」でもてなす茶会がKiwakoto本店にて開催される。この日のために選んだ茶碗の中から、ゲストが自身でご使用したいものを選んで使うことができる。実際に手に取り、手触りや質感、色の映え具合を楽しみながら、気軽に茶会を楽しんでみてはいかがだろうか。
職人茶会 ジムニー茶屋
茶人:三窪笑り子(茶名 宗笑)
クラフツマン:佐々木虚室・加藤丈尋・土渕善亜貴・西村德泉
イベント情報
日時; 2022年1月21日(金)15:00 - 18:00 / 1月22日(土)11:00 - 17:00
場 所|Kiwakoto本店
京都市中京区河原町通二条上る清水町ABビル1階
https://kiwakoto.com/flagshipstore
からの記事と詳細 ( 伝統工芸の職人技を取り入れたジムニーで、お茶でも一服いかが? - octane.jp )
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