新成人の挑戦 “感謝”を胸に 屋久島でお茶づくり[01/05 19:41]
鹿児島県内の今年の新成人はおよそ1万3500人。ニューズナウでは夢や目標に向かって頑張る新成人を紹介します。今回は、屋久島でお茶づくりの腕を磨く男性を取材しました。
(愛斗さん)「自分で作ったお茶なんだなと思うと、すごくおいしく感じますし、実感がわきます」
川口愛斗さん(20)。2008年に食の安全や環境保全に配慮していることを認証するGLOBALG.A.P.JGAPを日本の緑茶業界で初めて取得した、ハラダ製茶農園の屋久島農場で働いています。
愛斗さんは地元・屋久島出身で入社2年目。就職するまでお茶づくりは未経験でした。
(愛斗さん)「屋久島でお茶づくりはどんな風にやっているのか、少し興味があったので、入ってみようかなって感じで」
屋久島では茶摘みが年に5回あり、茶葉を蒸したり、揉むなどの作業が年間におよそ100日間、24時間体制で行われます。ハードな仕事には高校時代に陸上部で鍛えた体力と精神力が生かされているといいます。
(愛斗さん)「体力には自信がありますね。けっこう重労働なので体力が必要なのかなと思っている」
入社直後は簡単な作業のみを担当していましたが、先輩たちの技を吸収し、今ではお茶の風味を左右する茶葉を揉む作業をひとりで担当するまでに成長しました。
(愛斗さん)「最初は全然わからない状態でやっていたので、渡辺さんの指導のおかげ」
(愛斗さんの上司・渡辺恵児さん)「製造の流れをつかむのは割と早かったと思う。体力的にも結構大変な作業だと思うんですけど、その中でやることも増やしていって、よく頑張ってここまで来てくれたと思う」
愛斗さんが生まれ育った屋久島で働くのには理由があります。
(愛斗さん)「自分の家が母子家庭で、できるだけお母さんに楽をさせてあげたいと思って」
母・あゆみさんの存在です。愛斗さんが1歳の時から2つ上の兄・琢斗さんと愛斗さんを女手一つで育ててくれました。
(あゆみさん)「負けず嫌いなんだけど、照れ屋さんでしたね。保育園とか託児所とかも、一人は抱っこして、一人は手を引っ張って、雨の日も傘をさして。知らない間に、自分が何かしたわけじゃないけど、気づいたら大人になっていて」
そんな愛斗さんも今年、成人式を迎えました。今度は母・あゆみさんを支えたいと話します。
(愛斗さん)「高校の時から言っているんですけど、お母さんに親孝行をしたい。一緒に旅行に行ったり」
あゆみさんも、愛斗さんにはこれからもさらに前に進んでほしいと願っています。
(あゆみさん)「人生楽あれば苦もあるさで、いいこともあれば悪いこともあって、それを経てまた成長できる、前向きにとらえていろんなことに頑張って前に進んでもらえたら」
生まれ育った屋久島でお茶づくりに取り組む愛斗さん。母親や多くの人たちへの感謝の気持ちを胸に、きょうもお茶畑に立ちます。
(愛斗さん)「少しづつ先輩方の姿を見て自分なりに工夫しながら、尊敬されるような人になれるように頑張っていきたい」
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