SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが話題になり、環境への意識が高まっているこの頃。エコバッグを使う、食材を無駄なく使う、電気をこまめに消すなどの行動を心がけている人も多いのでは。エコ生活を続けることは、節約にもつながります。梅野光恵さん(50歳)が自分の生活を見直したのは8年前。ひとり暮らしを始めたのがきっかけでーー * * * * * * * ◆見直そう、生活から人間関係まで 私が〈エコ道〉に入ったのは、8年前に家を買い、ひとり暮らしを始めてから。それまでは実家に生活費を入れていたが、光熱費の領収書や食品、日用品のレシートを自分でチェックするようになると無駄遣いが目についた。 住宅ローンの支払いも始まり、出費はなるべく減らさねばならない。また独身なので老後のための貯蓄も頭をかすめる。頭の中はお金と今後の不安でいっぱい。その一方で、毎日の仕事から帰ると疲れもあり、節約に追われるだけの生活にはしたくない。 まず断捨離の精神で洋服や食器などを捨て、日常生活で負担となっているものを見直し、整理するという考え方に目を向けた。ちょうど職場での異動もあり、仕事内容や人間関係ががらりと変わったので、生活自体も変えてみることにした。まずは人間関係の見直しである。 新しい職場では、異動してきた私はよそ者扱いされている。それなら今までのように自分をよく見せ、友好的な人間関係を築くという考え方を捨てよう。周囲の会話にはあまり深入りせず、あっさり受け答えするなど、必要最低限のつきあいにしてみたところ意外と気楽。 飲み会は社会人としてのマナーでもあるので、一次会には参加。だが二次会は断り、面倒なつきあいを減らす。一度スキップできれば、次から自然に断れるようになり、経済的にも節約効果あり。
◆調味料は控えめに、素材重視で 次は持ち物である。よく思い出の品を写真に撮って残し、物は捨てるというアイデアが紹介されているが、私は写真では代えられないと思う。過去は過去。まずは年齢に合わない物から処分だ。短い丈のスカート、派手な模様のシャツ、パステルカラーの化粧品などを眺めていると、いかに自分が若作りしていたかに気づき、やや恥ずかしくなる。 それを基準に物を徐々に減らした。捨てないと決めた洋服のほつれなどは自ら直し、少し器用になったと自分を褒めて喜んでみる。衣類を買う時もバーゲンにすぐ飛びつかず、笥の中身を思い出して買うようにした。 異動により職場が変わっても、業務は相変わらず忙しいうえに、家からは遠くなった。かつ始業時間が早まったので、起床時間を1時間早めた。ひとり暮らしにはだいぶ慣れてきたが、自炊はなかなか大変だ。といって出来合いの総菜はコストがかかるし、揚げ物を買う頻度が上がれば食事内容が偏る。そこで食事の見直しだ。 朝食は時間をかけず栄養が摂れる納豆中心に。熱々のご飯の上に納豆をかけると栄養価が減り、お茶碗についた納豆を洗い落とす水も増える。パックから直接食べて時間と水道代を節約。昼食は栄養バランスのよい職場の食堂を頼る。 コンビニで買うよりは安く、お弁当を作る負担も減った。勤務日の夕食は豆腐と野菜の味噌汁またはスープをメインに決め、休日にまとめて大量の野菜を切って冷凍しておく。味噌汁の出汁をとる時に使ったカツオ節は、そのまま味噌汁の具に。見た目は悪くとも、食べるのは私だけなので気にしない。 調味料の使い方も気になりだした。砂糖やバターなどは控えめにし、必ず余る焼き肉のタレなどは買わない。塩だけで味付けしたスープ、油だけで炒めた肉など、素材重視の調理にしたところ、体によく、肉や野菜本来の味を楽しめるようになった。 さらに食費に大きく影響するお菓子代。これが1ヵ月の集計をとると驚きの数字に。自分の年齢や、親戚縁者に糖尿病の人がいることを考え、これまでの半分に減らす。代替品としてナッツ類がよいとも言われているが、高価なので食べないことに決めた。慣れれば口さみしさも感じない。 出来合いのおかずはなるべく買わず、食材を無駄なく使い切る。これによりゴミも減り、ゴミ袋が1サイズ小さくなって、袋の代金も縮小。経済的に効果が出るとやりがいを感じる。
からの記事と詳細 ( エアコン代わりにアロマの霧に包まれ、お茶の出がらしで油汚れを落とす。自分に優しいエコ生活を楽しんで(婦人公論.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3zlMugE
No comments:
Post a Comment