イベント「浜松ローカルコーヒーフェス2021」(TEL 090-7432-6187)が12月5日、浜松城公園中央芝生広場(浜松市中区元城町)で開催される。(浜松経済新聞) 同公園指定管理者「浜松城公園パークマネジメント共同事業体」と、公民連携の街づくり活動を行う任意団体「PPPデザイン」(中区)で共催する同イベント。同団体代表の松島弘幸さんは2013(平成25)年から、同公園内でキッチンカーのコーヒー店「タタズミcoffee」を出店。今年5月にコーヒー豆の焙煎(ばいせん)と販売をする「タタズミcoffee焙煎所」(中区)を立ち上げ、運営している。全国展開する画一的な店ではなく、個性豊かな地元のカフェや焙煎所のみを集結するイベントを開催することで、地域経済の活性化を図ろうと、2018(平成30)年に初開催。昨年は新型コロナ禍の影響で中止したが、3回目を迎える今年は、例年より出店数を減らし規模を縮小することで、開催にこぎ着けた。 今年は、毎回大量に発生する紙コップのごみ問題を課題にして、来場者には「マイカップの持参」を呼び掛ける。全てのコーヒー店で紙コップは使わず、持参したカップやタンブラーに入れて提供。会場で容器も販売し、持参しなかった人も楽しめるように配慮する。抽出後のコーヒー豆の残りかすは廃棄せず、イベント終了後に回収してコンポスト化を行い、環境問題に配慮したサステナブルなイベントを目指す。 浜松を中心とするカフェや焙煎所が13店舗出店。天竜浜名湖鉄道の駅前など、奥浜名湖エリアを中心に営業する「かもめの珈琲屋さん」は、女性店主がカフェインレスコーヒーなどを用意。テーマに合わせてコーヒー豆の味を競い合う大会「SCAJ2021」に出場するために、東海エリアを代表して結成した「TEAM CHUB(チームチュウブ)」は、同大会で好成績を残したコーヒーを提供。このほか、11種類の自家焙煎豆を用意するコーヒー専門店「TRANSIT COFFEE ROASTERS(トランジットコーヒーロースターズ)」(南区)などが参加する。 「試飲チケット」(4枚入り=1,000円)を用意し、各店のコーヒーの飲み比べが楽しめる。「店ごとのコーヒーやスタッフとのコミュニケーションなど、各店の個性を楽しみながら、心の豊かさにつながるイベントにしたい」と松島さん。気に入ったコーヒーを片手に、緑に囲まれた公園内でゆっくりとした時間を楽しめる。 コーヒー店以外にも、汁なし坦々麺の「Epina(エピナ)」やハンバーガー専門店「High Meal(ハイミール)」(中区)など、飲食店が6店が出店。物販は、手作りランドセルを販売する「ことゆくraccu(ラック)」(南区)やオーガニックチョコレート店「Nonet(ノネット)」(西区)など、9店が出店を予定している。併せて、豆の色の変わる様子や香りを楽しめるワークショップ「自家焙煎体験」や、NPO法人「DIGtag(ディグタグ)」による環境問題などをテーマにしたトークショーも行う。 新型コロナウイルス対策として、会場内の各所に手指消毒用のアルコールを設置し、飲食時以外はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。マイカップにコーヒーを注ぐ際は、スタッフがカップに触れないように配慮する。 松島さんは「今までは当たり前だったが、コロナ禍を経験し、開催できることのありがたみに気付いた。無事に開催できる『この1日』を楽しんでもらいたい」と話す。 開催時間は9時~15時。
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