伊仙町などと協力して鹿児島県徳之島でコーヒー豆の生産プロジェクトを進める味の素AGFの竹内秀樹社長(60)が2日、来島し、同町内2カ所の栽培ほ場を視察した。竹内社長は「地元生産者のおかげで計画は着実に進んでいる。社としても国産コーヒーの生産は大きな夢。増産を目指し今後も支援したい」と語った。 プロジェクトは同社と丸紅、伊仙町、徳之島コーヒー生産者会の4者が協定を結んで2017年6月に始動。18年4月から同町面縄にある第1ほ場で栽培が始まった。現在は3カ所計42アールのほ場で約1400本のコーヒーを育てている。 竹内社長は同社副社長時代にも視察で来島しているが、今年6月に社長に就任して以降では初の来島。徳之島コーヒー生産者会の吉玉誠一会長(76)の案内で第1、第3ほ場を視察し、生産者たちの意見も聞きながらプロジェクトの進行状況を確かめた。 竹内社長は「コロナ禍でなかなか来島できなかったが、今回直接生産者の声を聞くことができた」と視察を振り返り、「徳之島産コーヒーはクリアでおいしいと社内でも好評。23年の生産1トンを目指して今後も支援していきたい」と笑顔を見せた。 吉玉会長は「視察には会員も同行して直接社長に声を届けることができた。今後も応援したいと頼もしい言葉ももらえた。われわれ生産者も結果を出せるように努めたい」と力を込めた。
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