福島市花園町にあるコーヒー店「珈琲(コーヒー)舎雅(みやび)」の店先に、珍しいコーヒー豆の自動販売機が登場し話題を呼んでいる。黄色いしゃれた外観も目を引き、売り上げは上々という。新型コロナウイルス流行で店の客が減少する中、店主の山口雅俊さん(51)は「いろんなことにチャレンジしていかなければ」と意気込んでいる。【渡部直樹】
ジュース用の自販機を改修し、昨年末から売り始めた。山口さんが「ストレートコーヒーより味の表情が出やすい」とこだわってきたブレンドの豆8種類を販売。価格は100グラム入りが650~700円、200グラム入りが1300~1400円。
店頭販売の豆と同様の鮮度にするため、自販機に入っているのは焙煎(ばいせん)1週間以内の豆だけ。酸化を抑えるため外気が入りにくい特殊な袋に密封した上、その外側からフィルムを巻いて自販機内の金属のにおいが豆につくのを防止している。
店ではカフェ営業もしているが、感染拡大防止のため10席あった席を4席に減らした。客数は例年の半分以下になり、売り上げは大きく落ち込んだ。一方で巣ごもり需要のためか店頭でコーヒー豆を買う人自体は減っておらず、販路拡大を目指そうと、自販機を導入していた山形市の知人に相談。助言を受けながら設置したという。
より親しんでもらえるよう、自販機の側面には自身の似顔絵をあしらい、豆の袋にはメッセージカードを添えている。設置後、最初の1週間は5~6キロ、その後も毎週2~3キロの豆が売れている。伊達市に住む常連客の男性(46)は「残業が多いので、夜でも買える場所があるのはうれしい」と喜ぶ。
現在は鮮度が落ちやすい粉での販売はしていないが、常連客の中には自販機の設置後にコーヒーミルを買った人もいるという。山口さんは「コーヒーはひき立てがおいしい。これを機にいろんな人に味わってもらいたい」と話している。
からの記事と詳細 ( コーヒー「豆」の自販機登場 コロナでカフェ客減、販路開拓 福島 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
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